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大型EIコア・トランスとショッキーバリア・ダイオード、大容量の平滑ケミコン、はたまたWIMA MKPのチューニングコンデンサーをかませた贅沢な電源が左右別に2系統・・・ おなじみのナショセミ LM3886ですが、簡便なスイッチング電源やACアダプターを使用したモノとはまったく異なる音質です。 あの大きく重い38cm振動板を楽々と制御している感じで、フワッとやわらかい低音ながら間延びすることなく抑制のきいた上品な鳴り方をします。 中~高域もパワーICにありがちな冷たく硬い音ではなくて、クリアでありながらソフト・・・ よくできた真空管アンプのような雰囲気を味わえます。 その昔、大手家電メーカーのオーディオ回路技術者といっしょに試作パワーICの試聴をしたことがあります。 1 ACアダプター 2 汎用スイッチング電源 3 計測メーカー製汎用定電圧電源 4 トランス⇒ダイオード⇒平滑ケミコンという通常電源 5 自動車用バッテリー いろんな高級スピーカーをつなぎ替え、いろんな音楽ソースをとっかえひっかえまる一日試聴したのですが、1⇒5 の順に音がよくなった・・・という貴重な体験をしました。 硬くちじこまっていた音がだんだん空間に解き放たれて「空気感」まで伝わるような3次元的な鳴り方に変わってゆくのです。 この道の先輩諸氏に「アンプの音は電源の音」とご指導を受けてきましたが、まさしくその通りだ!!と実感したコトを思い出します。 それまでワタシは頭の中だけで判断して「定電圧電源こそ理想の電源だ!!」とばかりに、パワーMOS-FETを使用した大電流定電圧電源を妄信して使用していましたが、上記の実験以来コロッと宗旨替えしてトランスを使った「通常電源」以外は見向きもしなくなりました。 パワーICの音にご不満をお持ちのかたは、ぜひ「通常電源」で再トライされることをおすすめします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.02 09:58:42
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