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カテゴリ:楽しいお仕事
決戦の結果は月曜に判明した。何とか勝ち抜く事が出来た。こんなに競った心理戦は学生時代の剣道の試合以来かもしれない。
12月から個人戦が始まって、最初の一週間のスタートダッシュコンテストで14位になってしまった。久々の個人戦で調子がつかめずに一週間を過ごしてしまったのが実際の話で、「マイペースでやってるからー」。はただの言い訳だった。 私の部門は約100名の人員があるがそのうちどんな仕事をするか大体判っているのが約60名、あとの40名はバーチャルの世界の対戦の様で顔はみえず判るのは数字だけ。実はこれはかなりきつい。制御しなければ妄想が広がり、見えない敵はラスボスの様になってしまう。 それでも何とか12月のうちには2位に浮上出来た。が、この頃から頻脈が始まり救心を飲みだし、最終月の二月には効かなくなってしまった。ストレスだったのだろう。 一月に入って調子がドンドン落ちた、自分ではどうしようもなく坂道を這って登る様な毎日が続いた。始めは1位と競る事が出来る位置にいたのに、とうとう3位に近付いてしまった。しかもこの3位がラスボスで見えない敵だったのだが、この人は前回の個人戦の1位だったので余計脅威を感じた。「このままで行くと自滅してしまう」という弱い心を押さえて、一件一件取る度に順位のシュミレーションをしながら歯を食いしばった。丁度この時期に実は息子の卒業に関わる事柄があり、どうしても一日休まないといけなくなった。これで4件の差を詰められてしまった。 二月に入って3位に転落した。でも反って気持ちが落ちた。気分と頭の切替えも一日の前半と後半で出来る様になった。「待とう」と思った。しぶとく待って緻密に計算し、徐々に詰めようと考えた、「詰められる方が辛いわなぁ」とラスボスの事を考えた。 2週過ぎた所で最大10件空けられてしまったが、3週目に4件差まで追いついた。ラスト一週間、パートナーK氏に「追い抜けると思う?」と聞いたら「必ずできるよ」と答えてくれた。 第四週、この緊張感に耐えられなかった方が落ちると思った。ライオンは蟻に向かう時も一歩身構えるという。私も油断しないと決めた。部署が分かれた友人も以前の部署の上司もきっと速報を見てくれていると思った。喜んで欲しいと思った。月曜・火曜・水曜。手応えは感じていた。追いついてはいないが確かに私は全く動じずラスボスの数字を睨んでいた。負ける気は全くしなかった。相手は嫌だろうと思った。ここで私が舞い上がると数字を作れず陥落し、相手がテンションを下げると保った私が浮上する。 木曜。ここの所無かった数字を挙げた。でも相手の巻き返しも当然考えたのでさほど喜ばなかった。金曜。29日。この日が決戦になった。次長が「昨日から2位らしいね、数字伸びてるから大丈夫」といったが「油断できません」と返事した。前半、平均以上の数字を出した。後半、並の数字も出なかった。投了。頭の中で相手との数字のシュミレーションを何度もしたが、隠し玉が考えられるので、月曜の会社からの最終決定待ちとなった。 「もうどっちでもいいわ」 やってしまったものはあがいても仕方が無い。精一杯やった、これ以上は今の私の力ではどうにもならないーと、逸る心をなだめた。 この月曜。2位が確定した。1位には届かないが本当に良い闘いをさせてもらった。表彰式でラスボスにあったら話がしてみたいと心から思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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