|
全て
| なんでも彩々
| 忘れがたい人々
| 困った人達。
| 息子のモデル成長記
| 困った人々。
| 手料理。
| 楽しいお仕事
| 世の中のこと
| 体のこと
| 役まわり
| ドタバタな日常
| 母子家庭がどうした~
| 本は鏡
| 愛かもしれない
| テ~レ ビばっかりみていると・・
| 写真を始めました
| 映画の感想
| 笑える話
| とりどりの音楽
| jazzふぁん
| 京都がすき
カテゴリ:なんでも彩々
先の火曜日の事。遅番だった私は、雨だったので一本早いバスに乗り会社へ向かった。早く着いたらいつもの喫茶店で一息ついてから出勤しようかと考えていたが、定休日だったので、節約出来たと思いそのままいつも通り建仁寺の石畳を歩いた。
あと少しで建仁寺を抜ける所でふと、石畳の脇の土の所に屈んでいる人の姿が見えたが近づいてみると、屈んでいるのではなく、折れた傘をやっとの事でかざして、ぐにゃりと横座りをしているお年寄りだった。 一瞬後ろからその姿を見て無視しようかとも思ったが、声を掛けてしまっていた。 『大丈夫ですか?』 と声を掛けて足元をみると、完全に足先が重なりマーメイド座りになっていた。 目にが弱々しい鈍い光が見え、人に頼りたい嫌な感じはあったが、雨にも係わらすへたっている姿に何もしないわけにはいかなかった。 『どこへ行かれるのですか?』 と声をかけると弱々しい『病院』と言う声が聞こえて、建仁寺の外側を指差していた。 すぐそこの病院だと思ったので 『良ければお連れしましょうか?』 というと、ぐにゃりオジサンは 『連れて行ってくれるの』 と喜んだようだった。 実はちょっとしまったと思った。足がぐにゃりとされていたので、折れてでもいたら一人では運べない。一瞬そう思った時に、近所の散歩のオジサンが声を掛けてくれた。 そけで少しやり取りがあり、迎えに来てくれるような家族が無いこと、二週間前にも転けて、そのために病院に行く所だった事。救急車より病院までたどり着きたい事。 結局散歩のオジサンと私は両脇からぐにゃりオジサンを支えて歩きだした。上背はあるのに、驚くほど軽かった。散歩のオジサンは78歳らしかったが、ぐにゃりオジサンは65歳との事だった。どうみても20歳は老けて見える。 人間しっかり食べて大地を闊歩する力は保っておきたいものだと思った。 散歩オジサンと私はぐにゃりオジサンを病院に押し込んで看護婦さん事情を説明しそれぞれ別れた。 仕事は余裕で間に合ったがー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 30, 2010 09:22:53 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|