見放されたパソコンの修理より続く。
ショップの無料診断に持ち込んだものの、「HDDでエラーが出ており、メーカーサポートも終了しているVISTA機の為、買い替えた方が良い」と言われた Emacnines J4509。自前でHDDを交換、システム・リカバリーをしていくうちに、さらにオンボードのグラフィック機能も満足に機能していないことがわかり、安価のグラッフィクボードを増設してみることにした。
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グラフィックボードの増設
BIOSでグラボ優先の設定にしてシャットダウン、着荷したグラフィックボードを増設し、電源投入するも画面が真っ黒なまま!
- BIOSが古いなど、マザーボードとグラフィックボードの相性が悪い
- パソコンの電源容量の不足
などの原因が考えられたが、ボードのHDMIコネクタが固く、十分に差し込まれていなかった為と判明。コネクタを刺し直して、画面を表示させ、ドライバをインストールし、無事、増設完了。
ウィンドウズ Experience Index(WEI)
OSのセキュリティ・アップデート、故障以前に使用していたアプリのインストール、データ移行し、これで無事修理完了。因みに、ウィンドウズ Experience Index(WEI)は、
- 故障前: 3.9
- 故障後: 1.0
- 自前修理後: 4.2
と、故障前より改善された。最新機種とは比べるべくもないが、J4509発売当時のデスクトップ・パソコンの WEI が3〜4だったことを考えれば、上出来以上と言える。
放熱フィンのホコリ
余談になるが、マザーボードをチェックしていて、冷却ファンの下のCPUの放熱フィンにびっしりとホコリがこびりついているのを発見した。冷却ファンのホコリは時々、掃除機で吸い取っていたが、奥まった放熱フィンのホコリには気がつかなかった。放熱効率が悪化し、オンボードのグラフィック機能不調の一因となった可能性がある。ダストブロワーで綺麗に吹き飛ばしたが、放熱フィンなど奥まった部分のホコリは、掃除機ではなくダストブロワーで吹き飛ばすのが良い。
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修理を終えて
ショップで修理を見放されたJ4509だが、約1万円のパーツ代で故障前以上の状態を得ることが出来たのは、大きな成果だった。一方で、様々なトラブルシューティングやセキュリティ・アップデートに手間ひまがかかるなど、商業ベースでの修理がペイしないことを実感した(ショップが「修理できない」というのも理解できる)。また、誤ってウィンドウズを搭載した二つのドライブを同時に接続してしまい、いずれも起動不能になると言うミスも犯した。幸い、データ吸い出し、OSクリーンインストールでリカバリーできたので、実害はなかったが、一晩の作業時間を無駄にした。総じて、工賃を考慮すればペイしないが、出費を押さえながらパソコンライフを楽しむという点では、実に面白い体験だった。
ウィンドウズ7へのアップグレードについて
Vistaのサポートが終了していることから、修理がうまくいけば、安いウィンドウズ7を探してアップグレードすることも考えていた。VISTAではより快適な性能が期待できるが、
- 使用しているアプリの互換に未知な部分がある
- 既に修理パーツ代に約一万円かけている
- あと3年のOSサポートが期待できるが、10年選手に近いマザーボードなどハードに不安が残る
- 使用頻度、用途が限られ、インターネット接続の機会も少ない為、現状で実用に支障ない
ことから、見送ることにした。
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