地球温暖化は無視したくなる事実
環境問題を語るときに出てくる、典型的な結論ってあるんですよ~どうもそれが問題だし、これだけ重要な問題が遅々として進展しない原因のような気がしてるんです。今回はそのことを考えるための前置きです。エコサンデーで500円で「不都合な真実」という映画を見てきました。地球温暖化の問題をこれだけ説得力のある説明をしてるのは、おそらくこれ以外にないと思います。事実の誇張もない、科学的見解に即した、大変すばらしい映画だと思いました。もう最後の方では泣きそうになるくらい、私が訴えたかったことをそのまま代弁してくれてます。これまでも同様な趣旨の本などあったのですが、図や絵を使って感覚的に説明できなかったために、一般の人に理解してもらいにくいことが多かったんです。今はこのような素晴らしい説得力のある映画が出たこともあるし、実際に温暖化を肌で感じられるようになってきました。今年の暖冬もそうです。異常な規模の台風やハリケーンもそうです。観測史上初めて南米で台風がやってきたのもそうです。あの温暖化問題を無視してきたアメリカのブッシュ政権でさえ、カトリーナハリケーンで大被害が出てから、地球温暖化を無視できなくなってしまいました。地球温暖化はずっと前から危惧されており、警鐘を鳴らす人も多くいました。しかし10年前なんてひどいものでした。1997年に、長らく住んでいた京都で温暖化の会議が開かれると聞き、これで温暖化問題も大いに注目を浴びると期待しました。当時はアメリカに留学してたため京都会議には参加できませんでしたが、結局アメリカが批准しなかったし、アル・ゴアでなくてブッシュがアメリカ大統領になったため、(これはとても残念なニュースでした)この10年は地球温暖化問題にとっては大変厳しい時代でした。産業界や専門家、個人と議論しても、温暖化を無視したい人は大変強硬な姿勢を取ったものです。まず科学的根拠に欠けると非難を浴び、それを理詰めで説明すると、今度はそんなことはありえないと一点張り最後は感情論で抵抗を浴びたものです。なぜ産業界の人が反対するかというと、経済的利益の追求にとって都合が悪いからです。地球温暖化なんて、無視するのが楽だし楽しいし儲かるのです。節約なんて面倒だし~いろんなもの買いたいし~お肉とかグルメなものたくさん食べたいし~後先考えずお金儲けしたいし~だから遅々として温暖化対策が進まないのです。誰でも苦痛や我慢を伴う事実から避けたいのです。かくして、地球温暖化という「不都合な真実」は、本当に人々が不都合を感じるようになるまで、無視され続けてきたのです。次回は環境問題と人々の思考パターンについて考え、環境問題が解決されない原因を深く探り、解決の方向性を見いだしていきたいと思います。------------------------------------------最近3つの仕事を掛け持ちしているものだから、午前・午後・夜と別の仕事があってなかなかブログが書けません。今日はやっと一時間空いたので寝るまでに書けました。書きたいテーマはたくさんあるんですが。そうこうしているうちにもう春ですね!天気がいい日が続いて気持ちがいいですが、成果が実ってないうちから春を迎えると、時間に追い越されていくような感じがします。いつもクリックありがとうございます。