最近見た/見せた展示
ここ一ヶ月くらいで見た展覧会のうちいくつかについて。一部敬称略。わたしいまめまいしたわこないだの僕の個展とちょっとかぶるテーマってのもあって、見に行ってみた。全体的にはあんまり印象に残んなかったっていうか、まーこうなるよね、って感じ。そのなかで、高松次郎の「単体」シリーズがすごくよかった。タイトルの付け方もツボ。あと、澤田知子は、柳原加奈子とかぶってるなーと思った。ヴィヴィッド・マテリアルこれはよかった。テーマをシンプルに絞ったことで、それぞれの面白さが余計なものに遮られることなく出てた。名和晃平の作品は基本的にいまいちぴんとこないんだけど、今回のはアリ。ぎゅぎゅぎゅっと絞ったときの(いや、どうやって作ったか知らんけど)ピピッという力の張りが凝固しててエロかったつうか。なにより、あんな彫刻見たことない気がするし。ほかのどの作品も、現場で実物と対峙しないとわからない(そしておそらく世代的にぐっとくる類の)触覚的でありつつホログラフィカルなムズムズする肌理→現場でしか味わえない知覚体験があって、それこそが複製文化ではない美術の醍醐味のひとつだよね~と思いつつ、自分の作品はどんどんそういう意味で表層的/カラカラになってきてるなーと思う。ま、だからこそ、って方向でいくしかねー。東野哲史「WKM/OO」台北国際芸術村の同志・癒し系のテッシ君(本当はテツシだけど、向こうではみんなテッシって発音してたと思う)の展示を見に行く。WKMってなんだろうと思ってたけどまさかテーマがワカメとは思わなかった(笑)。ドライワカメで作られた小人作品を買わせていただく。「ワカメ」のビミョーさ、間抜けさが、世界的に見るとどれくらい射程があるのか気になるが、そんなの関係ねぇって方向で。New Tokyo Contemporaries僕も出してます。出品作は、日本では見せてなかったとはいえ旧作なので(今回のためにマイナーチェンジしてるけど)、制作当時に見せたときのような自分との密着感がなくなってて、自分の作品という感じがあんまりしない。以外とおもしろがってくれる人もいてほっとする。同じ階にあるバーで「スペシャルチョコソフトクリーム」みたいのを売ってるのを見て、ふと、あーこれを買って、コーンをはずして手にのっけて、とぐろを巻いてる茶色いそれをトイレで舐め回しながら食べる映像を作ったほうがトイレでやる必然性という点ではよかったかなーと思ったけど、ぜったい苦情入るし、着想の小学生度がさらに増しちゃうわな。たぶんそこまでやんないほうがいいんだと思うし。ある日のスクリーニングで、Chim↑Pomのビデオをいろいろ見れてよかった。会場にある、地雷で腕を失った子供をモチーフに/ビーナスに似せた/地雷をかたどったユニットで作られた石膏像もなかなか。というか前から思ってたんだけど、Chim↑Pomみたいなバンド的なあり方っていいなと思った。こういうこと言うと良くないかもだけど、将来的に「解散」とか「ソロ活動」とか「再結成」とかできていいなーと。ひとりだと、「解散」ではなくて「引退」、いやそれでもうまくいってるほうで、実際は「フェードアウト」になりがちだから。フレキシブルじゃないんだよな。まー自分次第だが。101 Tokyo Contemporary Art Fairhttp://www.101tokyo.com/jp/僕も出してます。これまた東京では見せてなかった旧作。個人的にはけっこう気に入ってる作品。が、Misako & Rosenのブースに入った人の半分は気づかないだろう、そして気づいても大半は最初から最後まで見てくれないだろうな~という展示方法。そこらへんも何気に気に入ってるけど。こんなっす。もし見かけたら、二分もないから、最初から最後まで見てね。オープニングで何人かのひさしぶりに会った人たちと旧交を温めてから、新橋のセレブなパーティ、青山のセレブな(?)クラブをはしごする。そのクラブでみかけたJosef Kosuthとみんなで写真を撮る(thanks to 八木沢氏)。やっぱ僕だけ肌の色の不健康度が違うね。肉もついとるし。そんなことよりKosuthさん、とても気さくでした。※写ってるみなさん、問題あったら遠慮なく言って。