テーマ:不登校と復学対策(523)
カテゴリ:不登校・ひきこもり
学校に行かなくなった子ども。 毎晩 「明日は行く」と言っているのに 朝が来ると起きられない。 昼前に起きてきて、 家でゴロゴロ、ネットやゲームばかり。 そんな子どもの姿に苛立ち 親としてはつい 「学校に行け」と言ってしまいます。 しかしそうすると 激しい反発を招き、 バトルとなってしまう。 または 厳しい表情でバタンッとドアを閉められ 部屋にこもられてしまう。 ・・・なんてことが 繰り返されていたかもしれません。 不登校になった子に 親が「学校に行け」と言いたくなるのは当然のこと。 でも 学校のことを言って子どもが暴れる、 不機嫌になって部屋にこもられるようなら まだそれは 言うべき時ではないかと思います。 と思われるのももっともですが、 学校に行かないことを一番責めているのは 実はお子さんご本人なのです。 思春期に入るまでは毎日普通に学校に通っていた、 というお子さんなら、 「学校には通うもの」ということが理解できています。 「学校」の話題を聞いて暴れる、不機嫌になるなら、 本人はそのことを痛いぐらいよく分かっている、ということ。 暴れたり、物にあたったりなど、イライラが激しい時は、 「何で学校に行けないんだ」という 自責の念に苦しんでいる時。 そんな子どもに 学校のことを言うのは、傷口に塩を塗り込むようなもの。 と思われ、信用を失い、 親子関係の悪化へと、問題をこじらせていってしまうかもしれません。 まずは落ち着いてもらうこと。 学校へ行けと言わなくなると、 子どもは少し落ち着き、余裕が出て来ます。 この時期、 学校のことは担任の先生にお任せするといいでしょう。 「学校の先生」が「学校」を話題にするのは自然なことなので、 親が言うより反発が少なくて済みます。 とはいえ、 学校に行かない自分を責めている頃なので、 担任が家に(電話・手紙が)来るだけでも と、被害的に受け取り、暴れるかも知れません。 しかし 「学校のことを言うと嫌がるので」と言って 学校との関わりを断ってしまうと、 それはそれで、 子どもの中に「見捨てられた」感が残ります。 定期的な家庭訪問、電話連絡、配布物や手紙のポスティングは 続けてもらいましょう。 最初は、激しい反発を示すかもしれませんが、 自分に害がないこと分かってくると、 家に来ることを容認してくれるようになります。 その際、 子どもが担任と「会う」「会わない」かは、子どもに決めさせて下さい。 嫌がっている時は会わなくていいのです。 間違っても 抜き打ちで先生と子どもを会わせようとしてはいけません。 「学校と繋がっている」という意識を持ってもらうことに意味があるのです。 これは、 学校に復帰する時のための伏線作りになります。 (学校の先生との繋がり方、家庭訪問テクニックについてはいずれまた) 「心」は揺れ動くものですから ずっと「学校なんて行かない!」と暴れているままではありません、 学校に関心が向くときもやってきます。 そのためにも 余計な親子バトルを減らして 家の中で安心して過ごせるようになることをめざしましょう。 相談・メッセージはこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 15, 2018 08:19:30 PM
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