テーマ:不登校と復学対策(523)
カテゴリ:不登校・ひきこもり
不登校生と関わってきて思うのが、 不登校になりやすい子の性格特徴のひとつに、 『甘え下手』というのもあると思う。 アピール下手なもんだから 色々頑張っていても当たり前のようにスルーされ なかなか周りの大人から 愛情や承認を受けられないままいてしまう・・・。 それにひきかえ 弟妹(きょうだい)達は アピール上手。 大人の懐に入るのが上手く、しっかり可愛がられている。 何だか面白くない・・・。 イライラからつい 弟妹に当たってしまい、 親に叱られ 『どうせ自分は愛されない・・・』と 拗ねて意固地になってる子も。 子どものエネルギー源は ズバリ「大人からの関心」。 なので エネルギーの要るストレスフルな思春期を 甘え下手な子達は 躓いたり立ち止まったり ガス欠を起こしながら一生懸命 不器用にわたっているようです。 今の日本社会は 甘え下手だと不利になることが多いようで、 「この子にはこの子の良いところがあるのになあ」 「こういった子も世の中には必要なのになあ」 と、 残念な気がして仕方ありません。 こういった子には、 親が 一対一で構ってあげる時間を取ってあげると 好転します。 愛情を注いでなおる不登校なら 愛情をとにかく注ぎたいもの。 しかし 愛情を求めるのも受け取るのも下手な 甘え下手な子たちは その表現が 傍からは分かりにくかったり 非常に間接的だったりします。 大人が普通に対応しているつもりでも 子どもの期待している通りでないと すぐ「もういい」「どうせ」と 心を閉ざしてしまったりします。 子どもの言うことには 批判したり反論したり意見したりせず、 丁寧に耳を傾け聞いてあげること。 続けると、大抵、 素直になってきます。 少し幼児返りして 我儘いうようになることもあるかも知れませんが 頑なだったところが 丸くなります。 「今まで親には言っても無駄だと思って何も言わなかった」子が 自分の考えていることを ちゃんと親に言うようになってきます。 「本当は淋しかった」など 本音や弱い部分を言えるようになって来たりします。 そうなると 学校に行ってないことに対しても オープンに話し合えるようになります。 ここまで来ると 解決はほぼ時間の問題となります。 稀にあるケースですが、 「あれやれ」「これ買え」など、大人を動かそうとする要求が出てきたとしても 呑む必要ありません。 本当に欲しいのは大人からの関心なので、 子どもの言われるがままにしても、 子どもは本心では満足しません。 (物を買い与え、その時子どもは喜んだとしても、 『物で誤魔化された』感を無意識に抱くので また要求してきます。 また、「あれやれ」と言われた時は 「じゃあ一緒にやろう」と 二人の共同体験へともって行くのが 要求をエスカレートさせないやり方です。) 自分を語るのが苦手な子も含め、 「親から関心を持たれている」かつ「親に認められている」と 子どもに感じ取ってもらうのに 僕がいつも薦めているのは、 子どもが見せてくるもの(出してくるもの・呈してくるもの)を 関心を持って受け止めること。 甘え下手な子は、 自己表現が遠回しなことがあり、 見落とされることもよくあります。 リビングでゲームをしているようなら、 そのゲームについて興味深そうに質問してみましょう。 動画を見せに来たら 「うわぁっ なにこれ!」など反応してあげましょう。 リビングや台所の上にしれっと 読みかけの漫画やDVDなど置かれていませんか? それにも「面白そうね、どんな内容?」など聞いてみましょう。 子どもが関心を持っていることに関心を持つことは 子どもの意思を認めていることになります。 それは 「自立心」をくすぐるのです。 思春期の不登校には 必ず「自立」のテーマが含まれていますので、 子どもを大切にしつつも 子どもが自ら何かを選び取っていくことに歓んで応じることは 子どもの成長を 引き出すことになるのですよ。 相談・メッセージはこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 6, 2018 01:04:40 PM
[不登校・ひきこもり] カテゴリの最新記事
|
|