カテゴリ:日常
今回の参議院選挙の投票率は48.80%、戦後二番目の低さだそうです。この低さの中で、れいわ新選組が2議席、NHKから国民を守る党が1議席を獲得できた功績は大きいです。また、既存メディア、特にテレビメディアがこうした新党をほとんど報道しない中で、議席を獲得できた意義はとても大きいものです。 しかも、れいわ新選組の候補者は、マイノリティーが中心メンバーであり、NHKから国民を守る党の候補者も低学歴の者がほとんどです。今まで、政治家は知的エリートや著名人の独占物でもありました。経歴や著名度が良い人間でなければ当選できない法則があった為です。今回は比例区という事で、候補者自身の実力とは言えない一面もありますが、政治がエリートから国民目線のものに移り変わる可能性の瞬間が、今回の参議院選挙にあったのではないかと思っています。 また、NHKから国民を守る党に関しては、NHK集金人と行為が被るのを防ぐため、寄付金を募らずに選挙戦を戦うという方針を行いました。党代表が多額の借金を背負う事で選挙戦を戦いました。また、NHKから国民を守る党は、選挙事務所を作らず、資金不足からポスター張りを業者に任せることが出来ず、スタッフとボランティアでそれを行いました。結果としてポスターが張られていない掲示板が散見される形となったのですが、それでもyoutubeを通して政治活動のすべてを公開しながら選挙戦を戦う事により、国民への一体感を与えることに成功しました。全国に42人の候補者を立て、票の獲得を狙ったとは言え、それが生きたのは常日頃からのyoutubeでの活動があった為です。選挙戦を戦う手法という事で、これほど画期的な革命を起こした党は無いと言っても良いでしょう。 山本太郎氏のれいわ新選組の街頭活動にしても、大型ディスプレイを持ちこみ、そこに票やグラフ等を表示した上で街頭演説等を行う手法は画期的でした。 実はこうした新しい政治の流れ、知的エリートではなく庶民の為の政治の流れ、また、グローバリズムではなく反グローバリズムの政治の流れの現象は、世界各国で起きており、日本もその流れが現れ始めたと思って間違いがありません。 中野剛志氏の著書『奇跡の経済教室 戦略編』には、各国の政治の流れが下の図のように示されており、現政権でも野党でもない、新しい政治の流れが必要とされています。そうした政党の一つが今回のれいわ新選組であり、NHKから国民を守る党と見ても良い訳です。私は、今回の参議院選挙は新党が議席を獲得できるかを見る選挙だと従来から主張してきましたが、今回二つの政党が議席を獲得できたことで、日本の未来に希望が見えてきました。 今回の参議院選挙の投票率の低さは、恐らくメディアが既成政党しかメインに報道しない事が原因であり、きちんと新政党を各メディアが報道していれば、投票率も上がり、新政党も議席数を伸ばした事でしょう。政治的無関心を生み出しているのは、メディアの責任であり、国民自身の問題だけではないのです。 出展:中野剛志 全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡の経済教室【戦略編】【電子書籍】[ 中野剛志 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.25 19:45:14
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