卒業
先週になるが、息子が卒業した。 自分の頃を振り返るとサバサバしたものだったからあまり期待しなかったのだが、それが号泣してしまったのさ〜〜〜〜〜 セレモニー終了後、クラスに帰り、生徒一人一人が思いを話したのだが、三年という月日の重みと、それぞれに悩みながら生きていたことが伝わり、胸が熱くなった。 それにしても、38人の振り返りの中で息子の名前が5、6回出てきて、隣のご父兄から「一体あの子は何をしたの!?」みたいな声が聞こえ、その度軽く説明する母。 とても優秀で明朗な子が就職試験に失敗したことを語り、専門学校で学んだ後、「みんなの後輩になってどこかの鉄道会社に入社するからよろしく」みたいに挨拶できるその強さにまた泣きそうになり。 途中で進路変更して「来年は中央大に必ず合格する」と言い切ったり、正直、息子が入社できたことは明らかに奇跡だな、とオットと再確認しあった。 その後生徒たちからのサプライズで、「旅立ちの日に」を女子の伴奏付きで歌い、若い担任の先生が号泣し出した。 この先生がもう、初担任が息子のいたクラスで、本当に大変だったと想像できるし、息子もとてもお世話になった。 学校の指導部のそこまでやる?みたいな仕打ちに、息子の横で憤り、影で泣いてくれた先生だ。 この先生だったから、息子をはじめ、それぞれに成長できたのだろうと思う。 常に生徒と一緒に伴走してくれた先生だ。 春に結婚も決まり、息子たちはペアのカップやお皿を贈って祝福した。 帰ってきてから息子が言った。 「あの先生とあのクラスメートがいたから乗り越えられた」 地元に戻り、オットと娘とでお疲れ様会。 偶然入った広島の居酒屋が日本酒も肴も美味だった。 しんどい息子の三年間だったけど、家族で乗り切ったなという充実感でいっぱいだった。 息子は運転免許も取り、すぐに広島に卒業旅行に行き、学生最後の時間を満喫している。 あなたがいたからオットがわたしのオットになってくれたし、母としての醍醐味を満喫できた。 少しも何かに秀でていないけど、本当に素敵だ。 卒業おめでとう。 そしてがんばった、わたしとオット!