テーマ:アニメあれこれ(26140)
カテゴリ:アニメの現在過去未来
「ふしぎなメルモ」は手塚治虫が性教育を目的としたアニメの企画から生まれた作品である。 手塚はこの時期「やけっぱちのマリア」とか「アポロの歌」などの同テーマの作品を上梓しているが知名度ではアニメ化されたこの作品が一番だろう。 性教育を目的とした手塚作品はその意に反してPTAに有害な作品として問題にされたのだが「ふしぎなメルモ」が実際エロティックなのは間違いない。 そのものずばりな裸が云々もあるのだろうけれど大人になったメルモがグラマーでスラリとした脚をもつ大人に変身しながら子供の際と同じ衣装をきてチンチクリンな姿(パンツ丸見え)はフェティッシュなエロティシズムが色濃く感じられる。 故に手塚作品としては代表作とはいえないのだが「ふしぎなメルモ」は子供たちの心に強い印象を残し高い知名度を誇る作品である。 ママを事故でなくしたメルモ姉弟。 天国にいったママは間違いで死んでしまったことを盾に神様に子供たちを大人にして欲しいと頼む。そこで作り出されたのが「ふしぎなメルモ」の特異な小道具「不思議なキャンディー」である。 このキャンディー、アニメではEDアニメにあるとおり火の鳥が生む卵から作られているらしい。青を飲むと10歳年をとり赤を飲むと逆に10歳若くなる、このキャンディーを使ってのメルモの「子供たちだけで日常を生きる」冒険が始まるのだった。 このキャンディー、魔法のためか初期には幾らつかっても減らない。 メルモはこのキャンディーを濫用していろんな事をするのだが中には卵子にまで遡り人間どころか魚になったりする荒業も披露していた・・。 さてメルモのアニメ版の最終回。 今回放送されたのは98年に作られた音楽・アフレコを一新したリニューアル版である。 キャストは メルモ:武藤礼子→川村万梨阿 トトオ:松島みのり→松本さち ママ:北浜晴子→石井直子 ワレガラス:北村弘一→西村智博 に変更されている。 メルモを演じた武藤礼子はこの前に「ムーミン」のノンノンなどを演じているが子供の役よりも「ど根性ガエル」などの大人の女性やの印象が強い。 また主題歌も歌手が一新されておりリメイクでもなくここまで旧作に拘ってリニューアル処理を行った作品というのは非常に珍しいのではないだろうか。 最終回のストーリーを紹介しておこう。 ふしぎなキャンディーが増えなくなり赤と青が1個ずつになってしまう。 メルモはキャンディーを使ってしまう事は母親と本当に別れてしまう事だと考え以後それれを使うことは無かった・・。15年の時が流れ・・・メルモは女の子を出産する。 さらに1年の時が流れる。1歳になった娘がキャンディーの入った箱を開けて飲んでしまう、大きくなる娘は10歳・・どころかさらにに大きくなりメルモのママになるのだった・・・それは神様にママが頼んだ1分間だけの奇跡だった・・。 私はキャンディーはなくなるのまでは憶えていたのだがいきなり15年後になる展開は憶えておらずメルモの母が第1話で願ったとおりその時点でメルモたち姉弟がキャンディーを使って大人になると記憶していた。 しかしながらこの「母親になったメルモとママとの別れ」こそが親から子へ受け継がれていく生の意味を描いているという点で納得のいく結末といってよいと思う。 ただひとつ言わせていただければメルモが母親になっても相変わらず子供の頃の「あの衣装」なのはある種特殊なコスプレにみえてエロティツクに見えてしょうがないのだが・・・。 ↓全話解説つき動画ページ http://douga.nifty.com/cs/pack/title/42800019/1.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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