テーマ:特撮について喋ろう♪(4369)
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サンダーマスクのコミカライズは秋田の冒険王と小学館のサンデー、および学年誌で行われたのだけれどオリジナルの魔獣や怪人が登場するものが幾つかある。
手塚治虫版のデカンダーとデカンダーの変異体というべき怪獣群、やまと虹一版のデカンダ配下の哀れな犠牲者である少女やサンダー星人、それに大仏・・・。 小学一年生に掲載された「サンダーマスク」(原成=池原しげと)の学年の終わりである三月号では高瀬姉弟を操って光一を殺そうとした大魔王ベムキングをサンダーマスクがあっけなくごく普通に倒してしまう。 となれば大団円で終わり、のはずなのだが何故か終わらずに「つづく」、の記載が。 「小学一年生」73年三月号の連載漫画はすべて同様に「つづく」と記載されておりこれは恐らく編集上のミスではないかと思われる。 これを受けた「小学二年生」の四月号はそれらの本来終わっていたはずの漫画を掲載せざるを得なくなり苦肉の策として『パン太くん』『魔人ハンターミツルギ』『かいけつタマゴン』そして『サンダーマスク』を4段に分割し帯状に4ページ・・・ベルト漫画とでもよぶべきか・・・のかたちで最終回として掲載した。 内容的には帯状、というコマの小ささからすべて顔のアップからバストショット。 サンダーマスクと高瀬姉弟の会話→ マンドリラーの出現、デカンダの復讐の口上→ マンドリラーをサンダーアローで倒すサンダーマスク→ 姉弟に別れを告げ去っていくサンダーマスク、涙の姉弟 という流れがわずか10コマ、しかも同じ大きさのコマで描かれている。 ベムキングが死んでいることもあり新たに敵として描かれた自称「最後の大ま人」マンドリラーは「デカンダの敵うち」のためにサンダーマスクに挑戦、サンダーアローであっけなく瞬殺されてしまう。 大体、小学一年生版ではデカンダは連載第二回以降登場せず倒されるシーンもないので逆恨み・・・のような気もするのだが・・・。 当時のTVまんが(昔のいいかただ・・この場合アニメのみならず特撮も含む)のコミカライズ作品はしばしば行間を読め、みたいな部分があった・・。 どういうことかというとテレビと漫画が相補関係にある、ということ。 たとえば「仮面ライダーストロンガー」のテレマガ版のコミカライズではタイタンは出てこずいきなりよみがえった百目タイタンとして出現する。タイタンはテレビで出ていたのを読者は知っているので問題ない、という描き方だ。 ただ、サンダーマスクの場合、ベムキングの倒し方まで違うのでいささか問題があるような。 あと、どうでもいいけれどマンドリラーのデザインってこの回の漫画を担当した西井とおる(誰なんだろう?)氏のオリジナルデザインなんだろうか? オリジナルの魔獣には小学二年生三月号に登場したロボッガーがいる。鉄人13号のかわりに登場した最後の魔獣、なのだがこれもまたわずか2ページの見開きのためベムキング共々あっという間に倒されてしまうのだ。描いたのはサンダーマスの漫画を最も描いた男、長谷川猛氏。 冒険王、別冊冒険王では鉄人13号を描いているのでこの号だけロボッガー、なのはなぜなのだろう。 最後に別冊冒険王で描かれたベムキングの弟、ベムファイヤー。これもまたもの凄いデザインで描かれた謎の怪獣、なのだがこれはまた別の機会に。 魔王デカンダの右ひとつおいてマンドリラー 魔王デカンダの左斜め上がロボッガー 絵の左下がベムファイヤー(かなりアレンジされてますが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.12.11 23:43:15
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