社寺の設計が得意な設計事務所

横浜市の真宗高田派　成就院の本堂を造ります。
地鎮法要の後、新年会を兼ねた直会がお寺の客殿で行われました。

食事の合間に、本堂の虹梁に施す彫刻のデザインを見ていただこうと思い、私が描いた原寸図をお寺に持ち込みました。

「どこでお見せしましょうか」住職にお聞きすると「じゃあ、その辺で・・・」

「内陣の虹梁や海老虹梁、蟇股、手挟み・・・結構大きいんですよ」
「・・・そりゃそうだよね」

以前、奈良県の西垣林業まで足を延ばしてもらい、確認していただいたケヤキの大木を思い出された様子。

現場監督やわがスタッフが原寸図を、壁の上に広げました。

「このお寺の山号　梅花山にちなんで、梅の花をモチーフにしました」

「なるほど」「素敵ね」「やはり、オリジナルはいいですね」とてもうれしい反応にホッとしました。

ところが「先生、これはコンピューターで描いたんですか」
「どういう定規を使ったんですか」などなどの質問。

「この絵は全て手書きです」「ほー」尊敬のまなざしを受け、ちょっといい気分でした。