社寺の設計が得意な設計事務所

愛知県のお寺から木造本堂の耐震診断を依頼されました。

本堂は25年前に改修され、瓦も葺き替えられています。しかし・・・
「瓦は土葺きだし・・・柱も少し傾いているようだし・・・」

25年前の改修は、先代住職のもとで行われたそうですが、現住職は、その耐震性に不安を抱いているとのこと。
「どちらにしても、現況を知ることは大切ですから、お願いします」

早速、弊社スタッフ4名がお寺に伺い、現況調査をし、構造計算を行いました。
そして・・・
30名の役員が本堂に集まり、報告会が開かれました。
耐震診断の結果をプロジェクターを使って、丁寧に説明しました。



柱の足元が腐っていたり、柱が大きく傾いている上に、耐震強度が足りないという説明に・・・
「25年前の工事は何だったの！せっかく皆がお金を出して改修したのに」怒り心頭の役員も。

実は・・・とても残念なことですが、柱が傾いたままで瓦を葺き替えたり、根拠のない耐震補強が横行しているのも現実なのです。

「いやあ、大変なことになりました。でも、こんな現況を知ったら・・・放置できないし」住職の心境を察すると、とてもつらくなりました。

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