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カテゴリ:日記のようなもの
世間はライブドアが高裁でも勝利したという報道ばかりでしたが、その陰でひっそりとこんなニュースもありました。
・<05年度予算>参院本会議で可決・成立 ひっそり過ぎて夜のニュースでも翌朝のニュースでも日経朝刊でもベタ記事すら出ていませんでしたが、参院の予算審議なんてそんなものだとすれば、やはり参院、いらないですね。 まだweb上の方が予算を詳しく取り上げてるニュースが多かった様ですが、毎度の事ながら一般会計にしか触れてないものがほとんどですね。 特別会計のサイズの方が全然大きいのだけれど、まずもって原資料が見辛い。借款債の償還予定表とかも見てて訳判らない感じだし。 郵政民営化とか、橋本元総理の一億円疑惑よりもずっと大切な筈の国家予算の中身についてまともな審議も報道も行われていない現実に、なんなんだかなぁ、と今更ながら嘆息します。 GDPの伸び率>負債の増加率 であれば、負債が文字通り"いくらになっても問題が無い"と言う方もいるのですが、果たしてそうなのですかねぇ。 もしそうだとしても、社会保障費の伸びは当面抑えられず、一般会計の中の国債依存率も新規国債発行額も大して減らせず、財政支出も増やせず(一般会計をいきなり100兆とか120兆に増やせないでしょうし)、消費税の増税なども待ち受けていて、発行済み国債残高と借款債発行額と利払い/償還額の増加や、人口も減少していく社会状況下で、どうしてGDPだけが増えていくなんて言えるのでしょうか? 人口の減少率をどうしてGDPの伸び率が上回り続けると言えるのでしょうか?GDP(富)を生み出す人の数そのものが減っていくのに、過去の負債の累積とその償還だけはどんどん膨らんでいくのですよ? 確かに上回り続けないとももちろん言えません。将来の事ですので。 日本政府の一年間の支出の総額は、80兆円前後では、少なくとも、ありません。今年一年に発行される国債の総額だけでも約170兆円。一般会計の中の税収の総額が40兆円程度なのにね。 結局、日本が今現在も破綻していないのは、国債が売れているから、というそのただ一点の事実によるかと思います。60年償還ルールがあろうがその借款債が売れなければどうしようもなくなるのですが、その国債が売れてしまっている内はだから、まだ延命されている、ということなのでしょうね。 もし必要な国債が売れ残ったとしても日銀が引き受けるので破綻は実質無いという意見も有ります。どうせもう100兆以上日銀が抱えてますしね。何でもありですから、何があったとしても現在の国家議員達はその責任を取ろうとはしないでしょうね。民主党も全く予算の中身になんて触れてませんしね。 ライブドアの主張ではありませんが、予算という国家の一大事も軽くスルーしてしまうようなマスコミ(特にTV)に、公共性や倫理など云々言われたくありませんね。 ちなみに、日経よく読むを実行してる方々へ。 NIKKEI NETは、こんな短いベタ記事扱い。翌朝の朝刊ではざっと見渡しましたが一言もこの予算の参院通過(成立)に触れてませんでした。大した経済新聞ですね。(3月23日の主要記事一覧には予算の参院通過というニュースはどこにも見当たりません。笑) ま、その程度ってことです。 2005年度予算各参考リンク ・2005年度予算(一般会計) ・問われる予算改革 (上)国債累積の重荷 先送り ・平成17年度予算(財務省HP) ・我が国の財政事情について(財務省主計局) ・国債整理基金特別会計(特別会計の見直しについて:p.29参照) ・国債及び借入金償還年次表 ・国債整理基金の資金繰り状況等についての仮定計算 ・国債の種類別発行予定額等 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.24 11:03:36
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