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「ウサギ男」は、電話をかけると、
たいてい仕事か、飲んでるか、どっちかで、 今夜は、飲んでいた。 行きつけの「酒場」に駆けつけると、 「ウサギ男」は、常連客と、でれでれに酔っている。 「ウサギ男」は、酒が、極度に一線を越えると、 「ヴァイオレンス=ウサギ」に変貌する。 しかし、それは、たまにしかない。 孫悟空の頭にはめられた「わっか」みたいなものの反動が、 一斉に噴出するのかもしれない。 しかし、明るい「ヴァイオレンス」だ。 風俗の看板を破壊するのが、好きらしい。 それが意味することは、よくわからないが、 どうしても「昭和の男」になってしまうのかもしれない。 迷惑な正義感を振り回す「旧制高校生」になっている。 私の得意な前衛芸術に近い「音痴歌」を披露すると、 店内では、割れんばかりの「ブーイング」が起こり、 すぐに消されてしまうこともあるのだが、 アンコールされて、3曲も歌った。 歌を拒否するための方策なのだ。 しかし、私の「音痴歌」はあまりにも、 芸術的に計算されつくしているため、 人は、拒絶反応を起こしても、 どうしてもまた、聞きたくなってしまうらしい。 久々に、「ウサギ男」の「わっか」に対しての「お話」を聞けた。 その「わっか」は、 「ウサギ男」の過去に関してのジレンマと、落とし前の話で、 きっと、ウサギ男は、このまま、ずっと、 その「ワッカ」を持ちつづけるのだろうが、 それもまた、それでよいのではないか、と感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2005 07:18:08 AM
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