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2021年10月16日
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カテゴリ:SF・特撮映画

「宇宙人東京に現わる」 (1956)

監督 島耕二
製作 永田雅一
企画 中代冨士男
原案 中島源太郎
脚本 小国英雄
撮影 渡辺公夫
美術 間野重雄
色彩指導 岡本太郎
音楽 大森盛太郎
特殊技術 的場徹、築地米三郎、田中捨一
出演 川崎敬三、目黒幸子、刈田とよみ、山形勲
   見明凡太郎、南部彰三
     本編87分 総天然色 スタンダードサイズ

 1956年(昭和31年)公開の大映特撮映画「宇宙人東京に現わる」を鑑賞。6年前にチャンネルNECOで放送された時の録画です。日本のSF特撮映画としては「ゴジラ」(1954)とともに最も古い時期の作品に入るのではないでしょうか。

 日本各地で謎の円盤が目撃され、学者や世間の感心が高まるなか、湖や海岸に怪物が現れて人々を騒がせます。怪物の正体は遙か遠くの星からやって来た「パイラ星人」であり、ヒトデの様な星型の体で中心に青く光る大きな目がある。目撃した人は恐怖で逃げ出してしまう。

 その事にパイラ星人も困惑していた。彼らは地球を侵略に来たのではなく、むしろ真逆で地球の危機を善意で伝えにやって来たのに、地球人は彼らの姿を見ると醜悪な怪物だとして逃げ出してしまう。

 パイラ星人たちは会議をして思案の末に、人間の姿に変身して地球社会に入り込むことにする。その第1号は提案言い出しっぺの者が帝国劇場の人気スター「青空ひかり」(刈田とよみ)に似せて変身。記憶喪失の女として湖に浮かんでいるところを主人公の博士たちに助けられて保護される。「天野銀子」と名付けられて潜入に成功するが、指紋がないとか、異常な跳躍力や瞬間移動など特殊能力を見られて、人間ではないことが見破られてしまいます。

 銀子は地球にやって来た目的を博士たちに語る。パイラ星から地球を観測していると、原水爆の巨大な爆発がいくつも起こっているのを見て、このままでは地球が滅びてしまうと警告するために地球に来たのだと。

 パイラ星も何世紀か昔には同じような状態だったが原水爆の危険性を悟り、原子力を平和利用することに徹したことで、高度な文明を創り上げることに成功した。そして現在、松田博士(山形勲)が研究している「ウリウム101」はその原水爆を凌駕する危険なものだと警告する。

 銀子は地球に迫るもう一つの重大危機について語る。地球に向かって「新天体R」という星が接近していて、このままでは近いうちに地球に激突すると。それを阻止するためには全世界の原水爆ミサイルを発射して、「R」を破壊するようにすすめます。

 かくして博士たちは地球の危機を発表し、原水爆で新天体Rを破壊することを訴えるのだが、核兵器保有国の反応は半信半疑であり協力的ではない。しかし地球から「R」の存在をはっきり確認出来るようになると各国も協力しないわけにいかなくなり、時間を指定して一斉に世界中の原水爆ミサイルを発射する事が決定されます。
 しかし世界中の原水爆ミサイルをもってしても「R」を破壊することはできず、唯一残された希望は松田博士が研究していた「ウリウム101」に託されることになる。

 雨降りの駅で電車を降りて、帰りに赤ちょうちんで一杯、というシーンから始まります。
昭和31年の庶民(中流上流な家庭)の平凡な生活風景を背景にして、宇宙人が登場する。この当時はまだSFという用語はなく、空想科学映画(-小説、-漫画)などと云われた時代。原水爆実験がさかんにおこなわれ、ソ連やアメリカが核兵器競争をやってた時代です。その危機を親切な宇宙人が警告に来る話ですが、宇宙人イコール恐ろしい侵略者というありきたりな設定ではないのが、この初期SF映画ですでに描かれています。
 宇宙人イコール侵略者というイメージが持たれるようになった原点は何なのだろうか?
 はるか遠くの星からわざわざ地球までやって来る動機は、善意とか友好目的ではなく、侵略しかありえないだろうというのは人間の損得勘定からのものですか?






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最終更新日  2021年10月16日 15時56分11秒
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