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カテゴリ:映画
![]() 1990年4月に発売された文庫本です。 「週刊文春」編集部が1989年7月におこなったアンケートを原票に編集されたもので、映画好きの著名人249人が選んだ「わが青春のアイドル150人」。 邦画女優編と洋画女優編にわかれていて、邦画からベスト172人、洋画から151人の名前が並んでいます。 邦画女優では、 第1位 久我美子、第2位 高峰秀子、第3位 吉永小百合、第4位 原節子、第5位 桂木洋子、第6位 芦川いづみ、第7位 桑野通子、第8位 若山セツ子、第9位 有田紀子、第10位 桑野みゆき、第11位 八千草薫、第12位 市川春代 ・・・・ 洋画女優では 第1位 フランソワーズ・アルヌール、第2位オードリーヘップバーン、第3位 コリンヌ・リュシェール、第4位 イングリッド・バーグマン、第5位 アナベラ、第6位 アヌーク・エーメ、第7位 マリナ・ヴラディ、第8位 ダニエル・ダリュー、第9位 ヴィヴィアン・リー、第10位 ゲイル・ラッセル ・・・・ 編集部の企画趣旨は、「映画史を飾る大女優」ではなく、青春の日々に密かに胸を焦がした「私だけのアイドル」を公開していただきたい、とのことですが、並んでいる名前をみると、回答者が趣旨を理解していないのか、「映画史を飾る大女優」になっているのではないだろうか? 邦画の高峰秀子さんや吉永小百合さん、原節子さんなど、ほかにも山田五十鈴(23位)、美空ひばり(32位)、仙石規子(46位タイ)、田中絹代(60位タイ)、山本富士子(131位)などなど。 それに洋画のオードリーヘップバーンやイングリッド・バーグマン、ヴィヴィアン・リーなどは、青春の日々に密かに・・・というのとは違うのでは? このような大女優をあげて、私だけの密かなアイドルです、といわれても、なんか違うなーと思ってしまいます。 宮下順子さん(58位)永島暎子さん(75位タイ)杉本美樹さん(88位タイ)、渥美マリさん(124位)は、この方々の名前をあげた人はきっと正直に回答なさったのかな。白川和子さんや田中真理さんの名前がないのが寂しいですが。
以上のように思ったのですが、回答者にはさまざまな年齢の方がいて、第12位の市川春代などは大正2年の生まれで、60位の田中絹代もそうですが、その映画は昭和初期の頃。その名前をあげた人たちは、その女優さんと同年代なのでしょう。 そのような昭和初期の時代に青春の胸を焦がした、対象となる女優さんは、現代や昭和30年代以降の人たちとは環境が異なっていて、限られていたのかもしれません。 私の年代では、酒井和歌子さん(39位)や内藤洋子さん(27位)、松原智恵子さん(147位)あたりかな? でもそのような清純派タイプは好みではなく、以前にも書いたかと思いますが、中学生の時に見た東宝怪獣映画の水野久美さん(37位)ですね。「フランケンシュタイン対地底怪獣」「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」です。 高校生になると邦画ではなく洋画ばかり見ていたので、外国の女優さんに憧れるようになりました。アメリカ映画よりフランスやイタリアの女優さんが良かったです。 ドミニク・サンダ(69位)、ステファニア・サンドレッリ(135位タイ)、それに名前がなかったけれどピア・デゲルマルクという女優さんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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