カテゴリ:歌舞伎
江戸川乱歩の「人間豹」が歌舞伎に。 http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2103.html
幸四郎さんと染五郎さんが共演するときにいつも感じる。 後ろから大きく見守るように、静かに暖かく息子に花を持たせているなあって。 その優しい感じに、ちょっといつもジーンとしてしまう。
昭和初期のお話を江戸時代に置き換えての演出だけど、違和感はまったくなし。 舞台の仕掛けも、最後の染五郎さんの大凧乗りも豪快。 妖艶さ、とかグロテスクさとか、哀しみとかの、ダークな江戸川乱歩の世界。 いい感じに表現されていた。
ひとりで3役の春猿さんが、大健闘。娘に芸人、人妻のそれぞれの演じ分け、たいしたものだ。とりわけ明智小五郎の女房のお文役、う~ん、この人は美しいだけでなく、こういう役もいい感じでこなすんだ、と。
歌舞伎として観ても、芝居として観ても、そんな垣根なしに、ただ観てもいいと思う。誰もが楽しめる作品です。3階席からでもじゅうぶんに楽しめたので、もし興味があれば是非、皆様お出かけを!これはなかなかのお勧めです。
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