カテゴリ:愛妻選書
こういう本こそ読書の醍醐味を感じさせてくれる。
読みやすい短編もいいけれど、没頭できる長編が読みたくなるときがある。 その点、この本は見事にハマらせてくれた。 草紙という形式をとりながら、その語り口は読むものをぐいぐいと引き込んで行く。 不思議な能力を持つ常野一族の物語。 「光の帝国」 「エンド・ゲーム」 そしてこの「蒲公英草紙」(たんぽぽそうし) 今のところ三部作のようだけど、続きもありそう。 ファンタジーというわけでもない、昔話というわけでもない、不思議な世界。 時代は20世紀になったばかりの頃、阿武隈川沿いの小さな集落。 集落の中心である槙村家はいつも賑やか。 医者の娘である峰子は、槙村家の病弱な娘聡子様の遊び相手を命ぜられる。 ある日、春田と名乗る不思議な一家が訪れた。 峰子の周りに現れる個性的な人々と、様々な出来事。 そして聡子様の魅力。 えっ? それで、それで、一体どうなるの? 続きがどんどん読みたくなる。 最後は感動的で涙がこぼれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 13, 2007 01:41:26 AM
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