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ラスタ・パスタのレレ日記

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2010年03月27日
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オノ・ヨーコからTwitterで、アース・アワー2010への参加の呼びかけがあった。

アース・アワーとキャンドル・ナイトの趣旨の違いなど、よくわかっていないのだけれども、
僕は、これは単なるエコの問題で街の灯りを3月27日土曜日の夜、8時30分にいっせいに消しましょう、というだけではないと思っている。

人工衛星から、宇宙飛行士が夜側の地球を見ると、夜でも明るく光っている地域というのは地球上の数箇所に限られていると言う。

アメリカのNYを中心とした東海岸と、五大湖周辺、LA、サンフランシスコ、シアトル、バンクーバまで含むのかなあ、北米の西海岸、ヨーロッパの特に西側、日本列島、オーストラリアの南東。。。

まあ、今なら中国の上海などの沿海部など。。

そういった世界の大都市の明かりが、地球の回転とともに、それぞれのローカル・タイムで土曜の夜8時30分から1時間、順繰りに灯りが消えていく。

日付け変更線をまたぐので、シドニー→東京→上海→シンガポール→バンコク→ムンバイ→モスクワ→パリ→ロンドン→NY→アトランタ→ラスベガス→LA→ホノルル

と地球を一周して灯りが順繰りに消えていく姿は壮観かもしれない。
まさに、Night on the Planet.

もし、あなたが宇宙飛行士の目を持っていれば、ということだが。。

一方、人間は、人類は、太古の昔から、太陽が沈んだら、月の灯りや自分たちでおこした焚き火などの光だけで生活していた。

夜になったら、ロウソクだけで生活していた時代は、実はそんなに古くなく、
せいぜいおじいちゃんおばあちゃんの時代は、ろうそくの灯り、少し時代がくだって
裸電球だけで生活していた時代がすごく最近まであったはずなのだ。

その頃、人間はその薄明かりの中で、今とは違う感覚やリテラシーをもって生きていたはずなのだ。

そしてその感覚は、多くの現代人がもう失ってしまったかも知れない、または遠くの記憶の中にだけ残っているのかもしれない。

ぼくは、アース・アワーであろうがキャンドル・ナイトであろうが、そのイベントをきっかけに、ろうそくの灯りだけで、食事をしたり、家族で会話したり、音楽を聴いたり、
そんな体験の中で、われわれの中で失われてしまったかもしれない、研ぎ澄まされた感性を呼び起こせないものかと、思っている。

あるひとに聴いた話だが、本当の暗闇、完全な暗闇の中で、ディナーを食べながら、その場所に集まった見ず知らずのひとと会話を楽しむ、というワークショップがあるらしいのだが、
各テーブルに、視覚障害者の方がリーダーとなって、グループで完全な暗闇の中で行動をするらしいのだが、

視覚障害者にとっては、完全な暗闇はいつもと同じ環境であり、
そのかわり視覚を補うために発達した聴覚や気配を感じる能力が発達しているので、
そのテーブルに何人いて、今誰がしゃべったか、どこに誰がいるかなどを完璧に把握できるのに対し、

子供は、比較的すぐにその完全な暗闇の世界に慣れる、または適応して楽しみ始めるのに対し、大人は何人かにひとりの割合で、その完全な暗闇で、誰かと食事をし会話を楽しむという環境に適応できず、気持ち悪くなってソロップアウトする人がいるという。

まさに、現代の大人こそ、人類が太古の昔から身につけていた感覚や能力や適応能力を失ってしまっているらしい。

さて、このアース・アワーが完全な暗闇を作り出すことが目的なのかどうかも知らないし、
僕も、ろうそくの灯りで1時間過ごす、というだけのことなのだが、

いつもと違う感覚が、ほんの少しの間だけだが、目覚め、感覚が研ぎ澄まされていくような気がする。いつもは見えなかったこと、感じ取れなかったことが少しでも感じられるかもしれない。

そして、ぼくはそこでウクレレを弾く、ということによって、この1時間をよりいっそう自分にとって楽しい時間にしてみたかった。

そして、それはその意図どおりに、とても楽しい時間であった。

弾きなれたウクレレで、エルビス・コステロの「SHE」など数曲、静かな曲を、
いつもよりもっと、ゆっくりと、気持ちを込めて、サステインや余韻を大切にしながら
演奏した。

それは、思った以上に至福の時でもあった。


しかし、これにはオチがあって、その時間、ついTwitterもしてしまったのである。

アースナイト2

どこかのハッシュタグにいけば、そうした暗闇やキャンドルだけで時間を過ごせる人たちと
ツイートできたのだろうけれども、何の準備もしてなかったぼくは、

これから、大人のための絵本を書こうとしている人や
読書が大好きな音大生や
イラストを描きながら、オリジナリティをどう出していこうかと模索している人

たちとツイートした。

いつもと違い、アートや芸術、文化に関心の高いひとたちとツイートしたのも
このアース・アワーとろうそくの灯りのおかげかもしれない。

さて、あと何時間で、NYのタイムズ・スクエアの灯りがいっせいに消えるのだろうか。
楽しみだ♪





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最終更新日  2010年03月28日 20時30分49秒
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