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電王戦FINALが終わりました。
結果だけを見るとプロ側の3勝2敗でしたが、色々と物議を醸しているようです…… 僕としても、もう団体戦としてはやってはいけないと思っています。 第5局では21手で開発者の巨瀬氏が投了するという異例の終局となりました。ある意味有名な2八角の局面となった訳ですが、そこでこれ以上は指しても無駄という判断での投了でした。 どうにもこれはお互いに気の毒だなと思いました。 天下のA級棋士がこんな手に頼らなくてはいけないという事実。 3勝1敗以上で勝ち越しが決まっていれば、恐らくは他の指し方を選んだのではないでしょうか。2勝2敗で勝ち越しの責任がかかる状況だったから使ったのでしょう。 持時間5時間の対局で、一体誰がこんな将棋を見たいと思うのでしょう? もう人間が挑戦者の立場だと自覚するよりないのではないかと思います。そう思ってる人は思っているのでしょうが、それを言えない、というか言わないスタンスを守っている以上はそうした余計な責任を背負ってしまう事になります。 負ける事が許される空気の中で正々堂々とぶつかってこそ良い棋譜が生まれるでしょう。 そうでなければ、ファンの期待する将棋を見せる事はもう出来ません(別な意味で別な期待通りの将棋を見せる事は出来るのかも知れませんが)。 実は今回はどちらの振り歩先だったのかを知らないのですが、昨年の第3回はその前の第2回で負け越しておきながらプロ側の振り歩先でした。こういう所からして何か間違っていると思います。 別に人間が研鑽を怠って来たという訳ではありません。 それとは完全に違った流れとして、別世界の出来事としてコンピューターというものが生まれ、将棋ソフトというものが生まれた。 その事にプロ側に罪はありません。 だからもう認めるしかないのです。 まだ完全に抜かれていない、とか羽生さんなら……とかそういった期待はあるかも知れませんが、数年後数十年後にはそんなものは吹き飛んでいる事でしょう。 今ならまだ面白い勝負にはなるし、勝率は低くとも勝てる可能性もある。 もっとコンピューターが強くなったら、その時の状態に合わせて条件を設定すれば面白くなる。 連盟が何を恐れているかと言えば、プロの将棋に価値がなくなる事でしょう。 ソフトの方が上ならば、わざわざ契約金を払って将棋を指してもらわなくても代わりにソフトの将棋を見ればいい、稽古もお金を払って人間にやってもらわなくてもいい……そうなる事でしょう。 その価値観は世の中の人が決める事で、そうなったらなったで仕方がない。 そうならないように、人間としてあるべき姿を考えるしかないでしょう。 強さを認めずにその事実を捻じ曲げる方が信用を失うでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.18 13:53:36
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