大好きな人がやっているものは、なんでもかっこよく素敵に見えるもの。
自分も、とマネしたり、将来その道に入るきっかけにもなります。
だから原点にはいつまでも輝いていてほしい。
生涯現役でいてほしいと願うのですよね・・・。 ピアノを習うきっかけとなった幼稚園の先生が園をおやめになった時、結婚しておめでとうという気持ちと一緒に、もう二度と教室でピアノを弾く姿が見られないのかと、
なんだか悲しい気持ちにもなったクッチーです。
今朝のちりとてちん。
今回は、何とかして師匠に復活してもらいたい、と願う
草々さんの思いがひしひしと伝わる回でした。
「俺の・・・・妹になってくれ!!」
大阪へ帰るなり、いきなり喜代美ちゃんに告白・・・頼み込んだ草々さん。
これは本物の妹ではなく、妹弟子になれという意味でした。
新しい弟子ができれば、草若師匠も再び落語をやる気になるかも、という苦肉の策。しかし。「じゃ、一緒に風呂入ろか」。一枚も二枚も上手な師匠に鮮やかにかわされ、あえなく失敗。
奈津子さんに指摘されるほど、落語にハマってきた喜代美ちゃんですが、
正式な入門は、まだまだ先のようです・・・。
茶色いマイ座布団に座って、ひとりで一所懸命稽古する草々さん。
「次の御用日」だけでなく、「崇徳院」という演目にも挑戦。
「崇徳院」は恋わずらいの若旦那のために、熊五郎さんという人が、百人一首の歌を手がかりに娘さん探し、という人探しの落語。
人探し・・・・これは明日以降のお話を、暗示しているのかも。 ところで「崇徳院」の解説でまた劇中劇がでてきましたが、その配役が・・・若旦那が草々さん、恋わずらいの相手にA子ちゃんを当てて、しかも相手(A子ちゃん)を探す熊五郎の役目が喜代美ちゃん・・・これは喜代美ちゃんの、かなり自虐的な妄想と受け取っていいのかな?(草々さんのアフロふわふわ髷がすごかった・・・) 草々さんの恋わずらいの落語を聴いても、喜代美ちゃんはもう全然平気な様子。以前ならまた勝手に思い込んで落ち込んだのかもしれませんが、 「草々さんが自分のことをどう思おうが、他のだれを思おうが、自分は草々さんが大好きだ。」という、固い信念のような気持ちが、彼女の中にすっと一本、太い芯のように通ったみたい。ほんとうに落語ひとすじ(というか落語バカ)な草々さんに、安心もしたのだろうし^^;。だから草々さんの落語を子守唄代わりに聴くだけで、今は十分幸せなのね・・・ 好きな人の一所懸命な姿に、何とかしたいと思った喜代美ちゃん。「草々さんの落語、たくさんの人に聴かせたい」「落語会、開いたら?」
奈津子さんの助言をきいて、落語通の床屋の磯村さんちへ走ります。落語会を開くには、何人も人手が必要とききます。「かつては弟子が4人いたんや」磯七さんから明かされたのは、徒然亭一門の、他の兄弟たちの存在。
草原(そうげん)、草々、小草若、四草(しいそう)。 床屋さんの大きな鏡に、白いクリームで大きく書かれた四人の名前。 男版若草物語は、若草ならぬ草若師匠の事件以来、兄弟バラバラに・・・・。 甦った落語のテープのように、師匠も復活してほしいと強く望む草々さん。せめて自分に稽古をと頼む彼に、師匠は、全く取りつく島がなく・・・。「こんな所におってもずっとお前、ひとりぼっちや!それでも落語やろうて思うなんて、そらお前・・・傲慢や!」親心ゆえの言葉。涙をこらえた厳しい表情が堪えます・・・ でも、 師匠と別れることは、落語と決別することに等しい。・・・おそらく草々さんは、そう考えていて・・・ 「師匠なんや!落語は俺にとって草若師匠なんや!」
部屋に閉じこもって、茶色い座布団をかき抱いて号泣・・・。
座布団は、やはりなにか、大切な思い入れがあるものなのですね・・・。
喜代美ちゃんも部屋の扉を隔てて、涙。
そして、ある決意・・・・ 明日から人探し、かな? ☆☆☆☆☆ ちりとてちん第31回 茶色い座布団 ☆☆☆☆☆蛙の子は帰る・始
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