テーマ:ねぇ?マスター(348)
カテゴリ:BAR
僕は、あまり多人数で連れ立っては飲まない。基本的には2、3人か、あるいは1人で飲みに行く。静かな雰囲気のカウンターBARが好きだから、自分も静かに飲みたい。そして、バーテンダーとその日あったことなどを、ゆったりと話がしたい。
5人以上の多人数で飲むと、話す話題が分散してしまい、酔ってくると声も大きくなるので、 店にも、他のお客さんにも迷惑をかけてしまうことが多い。一度、一緒にオーセンティックなBARへ行った同僚が、酔って歌をうたい始めたことがあった。マスターは騒ぐ客でも客だから、遠慮したのか、何も言わなかった。 僕は、「ここはそういう店じゃない」と怒ったが、相手は、何が問題なのか、あまりよく理解できないようだった。そういう人とは、居酒屋へは行っても、BARへは二度と一緒には行かない。 そんな不愉快な事が嫌だから、僕は少ない人数で行く。もっとも、最近は(いや昔から?)5人以上の団体客は断るようなBARも何軒か知っている。 「BARでは静かに飲みなさい。酔っぱらわない程度に飲みなさい。そして長居は禁物です」。 昔、ある年配のバーテンダーに、そう教えられた。そんな風に飲むのが、本当にBARと酒を愛する男(いや女性でも同じか)の格好いい飲み方なんだと…。 タバコを吸うときも、最低限隣の人に「構いませんか?」と断ってから、という人間でありたい。BARでは、僕はタバコは吸わないが、そういうマナーの良い人なら、隣席でも気にはしない(もっとも、いくら断られても隣でシガーを吸われるとモルトの香りが台無しになって、悲惨だが…)。 「店に入ったら帽子は脱ぎなさい」。昔は、親が息子に注意するようにしかる、そんな口うるさい、頑固なバーテンダーもいた。最近は、客のマナーの悪さ(店内での携帯使用や大声など)を、 あまりとがめないバーテンダーが増えたような気がする。 「いいバーテンダーは、いい客を育てる」(「いい客は、いいバーテンダーを育てる」とも)と言うが、「いい客」を育てるためにも、バーテンダーは、時には心を鬼にしていいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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