5153629 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005/05/08
XML
カテゴリ:音楽
 僕が幼い頃には、彼らはもうプロとして、ステージで歌っていた。ローリング・ストーンズ(Rolling Stones=写真左上)。1963年6月、「Come on」でレコード・デビュー。同じ英国出身のビートルズの陰に隠れて、60年代は、あまり脚光を浴びることはなかった。そして、70~80年代にブレークし、42年経った今も、現役バンドとして活躍し続ける稀有な存在。あの不良キッズたちが、平均年齢60.7歳のオヤジになっても歌い続けるなどと、誰が想像できただろうか。Rolling Stones

 ミック・ジャガー(61)、キース・リチャーズ(61)、チャーリー・ワッツ(63)という、結成から変わらぬ不動の3人に、今は76年から正式メンバーとなったロン・ウッド(58)が、キースのリードワークをしっかりと支える(ビル・ワイマンは、どうしてるんかなぁ?)。

 当初は、演奏が下手だとか、音が薄いとか、ミックの個性的な歌い方が変だとかいう中傷も受けたりもした。大ヒット曲にも恵まれなかった。ストーンズが注目されるようになったきっかけは、60年代後半から力を入れた地道なライブ・ツアー活動。多くのロック・ファンが、ストーンズのライブを聴くうちに、ロックとR&B、ブルースを融合させたような荒削りな良さを再認識するようになる。Mick Jagger

 ただし60年代では、64年に「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」、65年に「サティスファクション」、67年には「夜をぶっとばせ(Let‘s Spend The Night Together)」などが英米国内でヒットして注目されたくらいで、世界的な人気というまでには及ばなかった。

 その後70年代に入って、全米を含むワールド・ツアーに全力を注ぐ。ツアーでは毎回、大仕掛けのセットを組んで、大会場を埋め尽くすファンをあっと言わせた。

 もちろん仕掛けだけでなく、「ストリート・ファイティング・マン」「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」「ホンキートンク・ウイメン」「ブラウン・シュガー」「アンジー」などの大ヒット曲を立て続けに放って、人気を不動のものにした(写真右上=ステージ狭しと歌い踊り、走りまくるミック。その体力には、ただ、ただ感心!)。

 ビートルズは66年に初来日し、コンサートを行った。しかし、ストーンズはファンの皆さんならよくご存じのように、73年に来日公演計画があったにもかかわらず、ミックの麻薬逮捕歴を理由にした、頭の固い日本のお役人のために実現はならなかった。そして、我々ファンは、90年2月の東京ドームでの初来日公演まで待たされるわけである。

 僕は初来日時の90年は観ることはかなわず、98年春の「ブリッジ・トゥ・バビロン・ツアー」での来日公演までさらに待った。このツアーは「ブリッジ・トゥ・バビロン」というアルバムと、「Stripped」というアンプラッグド・アルバムの2枚を出した直後。
Keith Rechrds
 会場の大阪ドームには、メイン・ステージのほかに、アリーナ中央に10m四方くらいのサブ・ステージをつくられていた。オープニングは、いきなりジャン、ジャン、ジャ、ジャ、ジャーンジャ…とあのギターのイントロ、「サティスファクション」だ。客はもう大喜びで、ノリノリ(写真左下=キースのこの得意のギターの弾き方が、最高にカッコいい!)。

 サブ・ステージは、何の曲を演奏するときに使うのかなと思っていたら、コンサートなかばで、メイン・ステージの床から何と!可動式のアーチ橋が出てきて、少しずつサブ・ステージの方へ伸びていった。長さは、驚くなかれ20m前後もある(よーやるわ、こんなアホな仕掛け!)。

 そして、ミックやキースらサポート・メンバーも含め全員が、聴衆のすぐそばの真上を、橋を渡ってサブ・ステージへ移動する。そして、「Stripped」収録の曲をアコースティックで演奏するという趣向だ。ツアー・タイトルにも引っかけた仕掛けに、ファンが大喜びだったのは言うまでもない。このアコースティックで演奏したなかでは、ディランのカバー、「Like A Rolling Stone」が最高だった(写真右下は、「Bridge To Babylon Tour」のツアー・パンフ)。Bridge To Babylon:ツアー・パンフ

 この夜のミックはご機嫌で、かなり上手い日本語で、「マダマダ、ヤルヨー」「ツギハ、スコシスローナナンバーヲ、ヤリマース」などとMC。アリーナ前列の可愛い女性には、「ソコノオジョウサン、アトデ、デンワバンゴウ、オシエテクダサーイ」なんて言って、会場を爆笑させたりも。

 キースはキースで、アンコールでは阪神タイガースのはちまきを締めて登場、関西のファンには大受けだった。こういう子どもっぽい遊び心が素敵なんだなー(余談だが、ミックはうどんが大好き。大阪公演の合間をぬって、道頓堀の有名な「今井」へおしのびで行き、きつねうどんを食べたとか)。

 ミックは一昨年、あるインタビューで、「僕らはライブが大好きなんだ。体が元気である限りはツアーをやめることはないと思うよ」とファンにとって嬉しい発言をしていたが、去年はチャーリーが癌の放射線治療を受けたなんてニュースも飛び込んできた。その後の病状はどうなんだろうか。ミックとキースがいる限り、ストーンズはストーンズであり続けられると思うけれど…。

 願わくは70代になっても、ステージ狭しと暴れまわっているミックを観てみたい。他のメンバーもくれぐれも体を大事にしてほしい。とくにキースよ、体のこと考えて、いいかげんに禁煙しなさい! あなた達には「永遠の悪ガキ」のままいてほしいから…。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/01/28 12:15:16 PM
コメント(19) | コメントを書く


PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822@ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。

▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。

▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Archives

Freepage List

Favorite Blog

「続^3・貝割れ菜と… New! はなだんなさん

東北の夫婦旅。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X