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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/07/31
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カテゴリ:エトセトラ
 いつも言っていることだけど、ブログは不思議な出逢いを取り持ってくれる。以前、大好きな(とくに内装の雰囲気が!)BARの話を書いた時(05年5月30日の日記)、早速書き込みをしてくれた方がいた。それが、そのBar「P」(当時の名前は「S」)の内装設計&デザインをされたご本人=「まがももさん」という方(しかも女性)だったからとても驚いた。

 メールを頂き、そのBar「P」の内装についてのこだわりや、完成させるまでの苦労話をいろいろと教えてもらった。とくにナラの一枚板でつくられた素晴らしいカウンター。BarM 「四国の製材所まで行って、何枚も何枚も、木の材質や木目を確認して、これはという一枚を選んだ」と綴られていた。

 他にも、まがももさんは以前、趣味でゴスペルのコーラスをやっていて、歌を歌うことは大好きということも教えてもらった。「じゃぁ、いつか僕のホームグランドBarのM(写真左)で、歌伴させてください」。そんな“約束”が生まれた。

 その後、そのBar「P」については、「最近、ナラのカウンターにひび割れが目立つので、補修すべきものかどうか、一度見に来てほしい」と僕個人としての心配を伝え、一緒に見に行きましょうという約束もした。

 そして先週末、そんな二人の「約束」が実現する機会があった。梅田の小さなカウンターBarで待ち合わせ。そこには、まがももさんと建築設計事務所をしておられるご主人、さらにご主人の仕事仲間数人もいてすでに大賑わい。しかも、男性陣の一部は、かなり出来上がっていて、ハイテンション。

 ご主人とはこのBarで何度か顔合わせしたことがあり、懇意だ。ユーモアにあふれて、会話が愉しい人だ。だが、この日はお仕事仲間との身内の話に夢中のようで、その中身も含めて僕はちょっと入っていけず、カウンターの端でしばし一人静かに飲む。

 それはともかく一段落した後、今夜の計画(約束)をまがももさんと確認。ご主人の「僕はまだ予定があるから、二人で行っといで」という温かい言葉に送り出されて、まず、ピアノBar「M」へ。仕事帰りのまがももさんは少しお腹がすいているというので、「M」で近所の店(メキシコ料理店)からタコス&生ハムの出前を取る。Bar・Peat(酒朱)

 残念ながら、「M」にはゴスペル関係の楽譜や歌詞本がほとんどない。せいぜい「アメイジング・グレース」くらい。まがももさんも「私もコーラスやめて随分経って忘れたから、普通のポップスでいいですよ」と言ってくださり、取りあえず、誰もが知ってるポップスのスタンダード曲で歌伴に臨む。

 「Your Song」「Honesty」「Close To You」「Desperade」「In My Life」「Stand by Me」「Tears In Heaven」「When A Man Loves A Woman」…(もっといっぱい歌ったかもしれないけれど、今取りあえず覚えているのは、これくらい)。

 僕のピアノと初めてのお手合わせということで、マイクなしで控えめに歌っておられたが、それでも声はしっかりしていて、美しい(途中、「M」の歌姫、Sさんも「恋の予感」と「Piece Of My Wish」を披露)。3人で約2時間ほど楽しく歌って、お開きに。「きょうはぶっつけ本番だったけど、次回は気合いを入れて歌います」と、最後にまがももさんが強い決意表明。次回の歌伴が楽しみだ。

 さて、Bar「M」を後にした僕らは、まがももさんが内装設計&デザインを手がけたBar「P」(写真右上&左下 (C) May.Co. )に向かう。「P」は大阪キタで最も猥雑で、デインジェラスなエリア、東通りの一角にある。しかし店内に入ると、そんな歓楽街の猥雑さや喧噪からはまったく無縁の、静かで落ち着いた空間が広がる。この「落差」が何とも言えないくらい、素晴らしい。

 さて早速、マスターのNさんにまがももさんを紹介する。突然の来訪に一瞬驚いたような表情を見せたNさんだったが、そこは気さくで、軽いノリのキャラで知られたNさんのこと、すぐに僕らと打ち解けて話もはずんだ。Bar・Peat(酒朱)

 Nさんは、「前のオーナーからこの店を譲り受けるとき、『内装は手を加えず、このまま使うならお前に譲る』と言われました。僕も、自分がやっている限りこの内装は大事に守ります」と強い思い(決意)を語ってくれた(嬉しいお言葉!)。

 まがももさんも、「もう11年にもなるのに、大事に使ってもらって、ほとんど変わっていないのが嬉しい」と応じた。

 僕が心配したナラのカウンターのひび割れについても、現物を見たまがももさんは、「この程度なら大丈夫。(木が)ちゃんと呼吸しているから…」と専門家らしい判断を下し、しばらくは様子を見守ることになった。

 「P」のあまりの居心地の良さに、僕らは約2時間近く居座ってそれぞれ3杯ずつ、二人で計6杯も飲んでしまった。「ヒマでヒマでもう大変ですわ。来月なったら、閉めてるかもしれませんよ。まじっすよ」と帰り際、冗談っぽく話したNさん。まぁ、そんな冗談が出るうちは大丈夫だろう。

 Nさん頑張れ! 僕が心から愛する「P」のカウンター&内装をこれからもしっかり守ってねー。

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Last updated  2006/07/31 08:12:57 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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