政府による大阪市など6市への「まん延防止等重点措置」が5日にも適用されます。期間は5月5日までの1カ月間とのことです。時短要請も強化され、営業可能時刻は、現在の「午後9時まで」が「午後8時まで」に繰り上がります。
何度も言いますが、コロナウイルスは夜行性でも何でもありません。朝でも昼でも、感染リスクの高い行動をとった人には当然、感染する確率も増します。営業時間を午後9時までと制限することが、かえって早い時間帯に「密」な状態を生んでいると思います。午後11時くらいまで営業可とすれば、客はもっと分散し、集中しないでしょう。
コロナ対策としての夜の時短要請には、私ははなはだ懐疑的というか、ほとんど意味がないと思っています。時短要請よりも、「密」を作りださないよう、入店人数の制限する方がより効果的だと信じています。人数制限には手をつけず、時短を重んじる考え方には首をかしげざるを得ません。
吉村・大阪府知事は一昨日の会見で、「飲食店でのマスク着用を義務化したい。また(設置費用を補助したうえで)アクリル板設置や店内換気測定センサーの設置も義務化できないか検討していく」とも語りました。
バーUKではすでに以下のことを実行(近く実行予定も含む)しています
1.時短営業、2.店内の換気(扉の開放やサーキュレーターの設置)、3.手指消毒液の設置、4.感染症対策順守店としての登録&ステッカー掲示、5.アクリル板の設置、6.CO2センサーの設置(近日中に)。
また、行政からの要請事項ではありませんが、以下のことを自主的に実行しています。
1.マウスシールドの装着、2.入店人数の制限(50%まで)とお客様同士の距離順守、3.加湿器の設置、4.非接触体温計の常備。
それが「法に基づく要請だ」と言われたら、法治国家の国民(飲食店主)ですから、これ以外でも、やれることなら何でもやります。ならば、政府や自治体のトップの方々、専門家の皆さんも、きちんと有効な対策を打ってほしいと思います。
現在の大阪のリバウンド状況を見る限り、明らかに、緊急事態宣言の解除が早すぎたということです。政府に解除を急がせた吉村知事以下府の幹部の皆さんは、反省したうえで、どこが問題だったのかきちんと総括して、同じ愚を繰り返すことのないように心から願います。
加えて、時短が果たして感染拡大予防に効果があるのか、エビデンスを示してください。そして、(時短営業内とは言え)超過密な状態にまで客を詰め込んでいる店をきちんと指導してください。それが私からのお願いです。
私は先日、吉村知事宛てに「コロナ新規感染者増加を防ぎたいなら、飲食店に対する時短要請(午後9時まで)よりも、入店人数の制限をかけるべきだと思う」と実名で、身元もちゃんと明らかにしたうえでメールを送りました(府のHPにちゃんとそういう要望を送れる書式フォームがありますので、それを使いました)。
具体的には、バーUKで実践しているように、「その店のキャパの50%を上限にすべき」と提案しておきました。3月以降、政府や自治体に目新しい対策らしいものはほとんどなく、心配で仕方がありません。盛り場では居酒屋などで、恐ろしいくらい客を詰め込んでいる店も目立ちます。
以前知事に送ったメールと同様(過去にも2回、「接待を伴う」という言葉の使い方等の問題で要望メールを送りました)、返事は前回同様来ないでしょうが、意見は必ず(知事か最高幹部の)目に触れるとは信じていますので、何もしないよりはいいかなと自分で思っています。
コロナ禍との闘いは1年が過ぎ、長期化しています。モチベーションを保つのに四苦八苦しています。一日も早く、普通に仕事ができる日が来てほしいです。 |
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Last updated
2021/06/21 08:27:17 AM
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うらんかんろ
大阪・北新地のオーセンティック・バー「Bar UK」の公式HPです。お酒&カクテル、Bar、そして洋楽(JazzやRock)とピアノ演奏が大好きなマスターのBlogも兼ねて、様々な情報を発信しています。
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