カーネギーホールへ行くには?
ニューヨークのみならず、全米あるいは世界じゅうの音楽愛好家のあいだで語り継がれている冗談のひとつ、 How do I get to Carnegie Hall? カーネギーホールにはどうやって行けばいいの? Practice, practice, practice! 練習、練習。 今はどうかわからないけど、実際、カーネギーホールの公式ウェブサイト上「ホールへの行きかた」の項には、「人によっては一生かかっても行けるかどうか……」みたいなことが書かれてたこともありました。 このホール、独特の風格がある優れた建築物であることは誰もが認めるところ。演奏中に外の自動車や地下鉄の騒音が聞こえてしまうのはちょっとナンですが。 あと、この時期は夏休みと称して激しく閉館してしまうのも王者の貫禄ってとこでしょうか。NY市内のほかのホールはやってるのに。***** さて、こちらアメリカでは、これまでラジオ放送だけだった「フロム・ザ・トップ at Carnegie Hall」という公開収録番組が、ついにテレビで放映されるようになりました。僕もときどき観ては楽しませてもらってます。 アメリカ各地からプロの演奏家を目指す少年少女がカーネギーホールにやってきて演奏するのであります。ピアノ伴奏兼司会のクリストファー・オライリーとの絶妙なトークも、なんか漫才みたいで笑えるし。 この番組を見ると、「おぉっ、オレもさらわなきゃ」と奮い立たされます。自ずと練習する意欲が湧いてくる。 そりゃ、いずれ世界に羽ばたいていくであろう才能あふれる彼らには到底及ばないワタクシですが、瑞々しい活力をちゃっかりおすそ分けしてもらうわけです。←いい歳こいて情けない? 今どきの番組だけあって、ピアニストが、譜めくりいらずの液晶デジタル譜を見ながら伴奏してるとこも気に入ってます。