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ミラノはここのところずっと雨が続いて春だというのに、吐く息が白くなるほど寒い。昨日から雨はやんだが空はあいかわらずどんよりしている。
そのせいか、まわりは風邪を引いている人が多い。かくいう私もずっと頭が痛くて昨日はとうとう、会社を早引きして医者に行った。 イタリアに来てからすっかり医者嫌いになった。というのはイタリアは完全な医薬分業制。 まずは市で指定された担当医に行く。(それ以外の医者に行くと診てはくれるが文句を言われる。)そこはただ患者から症状を聞いて軽い病気なら薬の処方箋を、診察が必要なら市の病院の診察の申込書を書いて渡してくれるだけ。 薬の処方箋だけで済む場合はラッキーだ。医者を出たその足で、薬局に行けばいいだけなのだから。 診察が必要な場合は、市の病院は朝早くから並ばないといつもいっぱいだ。何時間も待って、やっと2-3週間後の診察日の予約表をくれる。そして診察日に行ったときにはもう、健康になっていて、「何もないのに病院に来ないで、他にたくさん患者さんが待ってるんだから!」と叱られる。 以前、重い病気にかかったとき、結婚前の夫につきそってもらい、診察日以外に這うように病院に行った。せめて点滴でも、と思ったのだがそのときも申込書を渡されて「予約してね。」だった。急患棟に行けば予約がいらないのだが、本当の急患や予約なしを狙った患者であふれていて、前に足を捻挫したときも5時間待たされた。 今回もイヤイヤ医者に行って説明する。 「いつごろからどんな風に頭が痛いの?」 「えーと、2週間ほど前からで後頭部からしびれるように。」 理知的な顔の女医は、フンフンとうなずいて 「最近仕事忙しくない?コンピューターの前で働きすぎね。日本人は根を詰めて働くからね。」と言った。 え?仕事はいつもと同じだ。いや、かえって最近ちょっとひまだ。だから、このひまを生かしてHPを作る気になったぐらいだ。あれれ、そういや2週間前ってちょうどHPを立ち上げた頃。。。 ハッと気がついた。イタリア人というのは「いつ働いてるねん!」というぐらいコーヒーブレークをマメにとって会社の自販機前や近くのBARでおしゃべりに興じる。私もすっかりその体制にならされている。おかげで日本で働いていたときのように慢性便秘もなくなり、体調は良好になった。おしゃべりも結構重要でストレス発散になる。 それがHPを立ち上げて以来、みんなが休憩をとるときを待ってHPをみるようになった。昼食時なんてパニーノをかじりながらずっと見ている。「Ikukito、最近付き合い悪くなったよね。」といわれるようにまでなってきた。家に帰ってもめでたくADSNがつながったおかげで、すぐにコンピューターをつけてしまう。つまり、ここ2週間、起きている間はずっとコンピューターの前にいることになる。まるでドラッグのようだ。調子が悪くなっても当たり前だ。でもまさか、こんな真実は言えない。 女医は「仕事はしかたないけど家ではコンピューターもなるべくTVも診ない様に。」とADSNがうれしい私にむごいことを言い、念のためのレントゲン検査の予約表(不幸!)と「頭と首を動かすために通いなさい。」と近所のスイミングプールの名刺をくれたのだった。 だから、しばらくHPはお休みします。。。。って大ウソッ!やめられないよー。誰か助けてー!!(泣) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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