テーマ:暮らしを楽しむ(387780)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
昨日は雨だった。
そしてスイミングスクール。家の下にあるから雨だろうが風だろうが関係ないけど、月曜にあんなコが入ってきたおかげですっかり行く気を無くしてしまった。 行こうかな、どうしようかな? 老化現象のおかげで万年腰痛肩こり持ちのわたしも泳いだ後は痛みがやわらいで気持ちいいんだよね。でも。。。 夕食をつくりながらモンモンと悩んでいるとおっとが家に駆け込んできた。 「ああ~、仕事が遅くなっちゃった。すぐに着替えて行かないとサッカーに間に合わない!」 わたしがスイミングスクールに通い始めてしばらくした時からおっとも「君がいないのに家で独りでいるのが嫌だ!」とわたしと同じ月曜と木曜に、知り合いのツテで社会人サッカーチームに入って運動するようになったのだ。 おっとって、つくづく独りでいられないタイプなのである。時々うっとおしい。 最初の頃は「サッカー、一緒に行こうよ!」と毎回誘われていた。(行けない事はわかってるだろ!) もちろん「スイミングスクールがあるからダメ。」と断り続けていたものだから、最近は何も言わなくなった。 しかし、昨夜ばかりは違った。 「ねえ、サッカー一緒に行って欲しい?」と聞くとおっと、目を輝かせて大喜び。 「行こう、行こう!!」 わたしは夕食つくりを中断し、2人で慌ててまだ前のひしゃげたクルマに乗り込んだのだった。 目的地のサッカー場はミラノの南の果て、わたしたちの家は北の果て、。。。遠かった。 わたし「なんでうちの近所のサッカークラブに申し込まなかったのさ?」 おっと「だって、誰も知り合いいないじゃん。ここは知り合いの紹介だから。」 。。。。いつも思うが、これって身にしみついた南米文化なのか? 仕事も、家も、宗教も、保険も、お稽古事まで知り合いが噛まないと信用が出来ないって。 わたし個人としては常に新しい環境と出会いが好きなんだけどな。新鮮でいいじゃん? まあ、ひとそれぞれだからわたしに害さえ及ばなければ(何度も及んでいるけど)いいんだけどさ。 環状線を走っているとだんだん雨が小雨に変わってきた。サッカー場に着く。ここは教会の施設の一部で礼拝堂の裏に屋外と屋内サッカー場があった。 この日の試合は屋内。雨だしよかった、と中に入ると別のサッカーチームが試合をしている。 おっと「あれれ?日を間違えた?」 うろたえているとおっとのチームのメンバーがぞくぞくとやってきた。 おっとはわたしのまわりのイタリア人からしたら背が高いほうだが、このメンバーたちは「え?バスケットチーム??」というぐらいみんなおっとよりはるかに背が高くてがっしりしていて強そうである。 みんな入ってきて唖然としている。そこに審判のひとりがやってきた。 「今日は雨だから先に着いた屋外組が試合をはじめたんだ。あと1時間待って来てくれ。」 え~?そんなことあり?? こんなところでボーと待っててもしかたがないので雨の中、何も食べてないわたしたちは夕食を食べられるところを求めて出かけた。 やっとさびれた中華BARを見つけて入る。 おっとは揚げ春巻き、チャーハン、野菜炒めとどんどん注文する。 わたし「運動前にそんなに食べたら気持ち悪くなるよ!」 おっと「大丈夫だって!」 結局おっとが全部平らげたそばから携帯が鳴った。「おい、試合がはじまるぞ!早く来てくれ!!」 慌てて走ってサッカー場へ。 う。。。わたしはちょっとしか食べてないのに、走ったらもう気持ち悪いよ。おっと、大丈夫? 建物に入るとさっきのサッカーチームの試合が終わろうとしていた。 コートぎりぎり幅50cmほどのベンチの場所にはもう全員揃っていたので次々にメンバーに挨拶をしていく。 全員もちろん奥さん、彼女同伴である。イタリアねえ。 と。 「危ない!」 声ににぶく反応してゆっくり後ろを振り返ると髪の毛一本の差で顔の横をビュンッとボールが抜け、壁にバウンドしてわたしの足にぶつかった。ひ~!! 慌ててベンチに座って身を硬くする。これはしっかり玉の流れを見ておかないと危険だ!! おっとたちの試合がようやく始まった。 おっとはゴールキーパー。全身黒ずくめでまるで「モジモジ君」のようだ。斜めに飛び上がってボールをキャッチするところなんてまるで「Z」の / の部分(こじつけすぎ?)。 サッカーの試合なんて遠い昔にサンシーロではるか遠い位置から豆粒のような選手たちが試合をしているのしか見たことなかったよな。 あの時はえげつない野次とか、おっちゃんたちが投げつける水の入ったペットボトルとか、真近であげる打ち上げ花火とかがこわかったけど。 今回は違う。アマチュアとはいえ、すごいスピードのボールが真近を横切ったり、選手が勢いあまってこけてズザザザザーとぶつかってくるのも恐い。 同じベンチに座っている奥様方をこわごわ見る。 彼女たちは毎回来ているらしく、もう慣れっこで関係ないおしゃべりに興じている。 しかし、そうやってボールや選手の動きに注意していると、楽しくなってきた。気が着けば大声で応援していた。 試合は3対2でおっとのチームの負け。 それでも良く頑張ったよ、おっと。 おっとが背中からゆげを立てながらベンチに戻ってきた。 「は、吐きそう。。。」 そりゃそうだろ、試合直前にあんなに食べたら。 メンバーたち「マルちゃん、頑張ってたろ? やっぱり奥さんがいると違うねえ。時々見に来てやってよ。」 うん。そうだね。 うちじゃ日本南米式な生活をしててすっかり忘れてたけど、イタリアってカップル単位で動くんだよね。 今まで一度も見に行ってあげなかったのはちょっと可哀そうだった。 これからはちょくちょく行ってやろう。 結構サッカーっておもしろいし。 ************************** そうそう。昨日の日記はマッシモ効果?でアクセス数がすごくてびっくりした。(エッチなタイトルにしてなかったのになあ(笑)) いつもの「旅行、海外」のカテゴリーだったら絶対上位ランキングしてたのに、惜しい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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