テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:エクアドル人のおっとを持つと
明けましておめでとうございます!
日記を読んでくださっている皆々様、本年もよろしくお願いします。 いや~。。。さすがに10日以上も日記をさぼっていますと近年にないアクセス数のあまりの低さにたまげてしまいました。 今週は社長もバカンスでいないことだし(予定では)、ちっと真面目に日記を書かねば。。。 ********* 「休暇」とは: 「休む」「暇」という意味のはずである。(←そのまんま) 考えたら去年の有給休暇25日間は年末に取った4日間を最後に、「体力」と「精神力」を「消耗」させるだけのために消化されてしまった気がする。汗 2005年12月23日(金) この日は社員、社長全員の意見の一致で午前中で仕事が終わった。 「クリスマスが命」のカトリック教の国イタリアでは、クリスマスイブ直前まで仕事なんぞやっている暇はないのである! 街は最後のクリスマスプレゼント買出しでごったがえし、わたしは平日昼間だというのに超満員電車に揺られて家に帰り、大掃除をした。 2005年12月24日(土) 朝早くに起きてマルペンサ空港までおっとのおばさん家族を迎えに行く。 コックさんも一緒に起き出して、さっそくパンを焼くために粉を練りだした。 空港に行くと、おばさん家族はすでに到着していて、すぐに遭うことが出来た。 わたしにとって初対面である。 彼らはスペインに住んでいる。 わたしの中での標準エクアドル人移民のイメージは: 「ごつくて」 「浅黒くて」 「背が低くて」 「むっつりした」 「酒がなくてはお話にならない」 いわゆる「ウイリアムの家族」や、「「渡る世間は鬼ばかり」を地で行っているジェノバのはとこ家族」のようなイメージだったので 背は低いけどほっそりして、品のいいショルダーバッグを提げ、フェミニンな服装のおばさんマリアと、おっととおなじぐらい背の高い、濃いスペイン人のような顔立ちのいとこジョバンニと、サラサラのロングヘアのおとなしそうないとこ妹タニアが出てきて、 「ああ、やっと噂のいくきーととご対面が出来たわ!」と抱きついてきた時には面食らったのであった。 うううううう~~~~~ん、スペインのエクアドル人移民と、イタリアのエクアドル人移民とではこうも違うのだろうか?? だって。。。だって。。。。。。第一印象だけでは、めちゃめちゃ「普通」やん!!!(←「普通」とは一般日本人や欧州人と比較して、である。) 空港から我が家に向うクルマの中でもおそるおそる彼らを観察した。 わたしはスペイン語はあまりわからないけど、彼らの会話を聞いているととても上品に聞こえる。 おっともいつものウイリアムやジェノバのはとこ家族と喋っているようなスラング連発の下品な言葉ではなく、上品な言葉を選んで喋っているような。。。??? このおばさんはもしかして我が「お嬢母」のような存在なのだろうか? ああ、どうしよう。「イタリア標準エクアドル人移民」を予想して、気を抜いて、新しいタオルも布団も用意してないよ! こうして悶々と小さなことで悩んでいると、「いくきーとは仕事、何してるの?」とジョバンニが英語で聞いてきた。 これにも相当たまげる。 だって。。。だって。。。。。。知っている限りの「イタリア標準エクアドル人移民」は英語なんて話さないぞ!!(←おっとを含め。涙) しかし、おっとの親戚にこういう人達もいるのかと思うと、なんだかうれしくてつい感慨に浸ってしまったわたしなのであった。 家に到着した。 ドアを開けると香ばしいいい匂いが家中に漂っていて、イタリアではお目にかかったことがないような、ふわふわのフランスパンが焼けたばかりでテーブルに載っていたのである。 手際よくコックさんが用意してくれた昼食のパスタをみんなで頂く。 実はコックさんの中でも「標準エクアドル人移民=お皿にてんこ盛り食べるウイリアム家族」の図式が出来上がっていて、それはそれは大量にパスタをゆでたのだが、みんなが普通量しか食べないのを見てたまげたのであった。 コックさん「このひとたち、「普通」ですね。。。っつうか、「上品」だ。」 ←やっぱりあんたもそう思うか。 普通な昼食が済み、コックさんの指示の元、買出しを急いで終えて、みんなでキッチンに立ち、支度をしているとあっという間に夜になって、目目さん一家が彼女のお友達のさびしがりやのコモ在住の日本人のおじさん(独身。若い結婚相手募集中)と一緒にやってきた。 さっそくみんなでテーブルに着き、コックさんが1週間前から徐々に仕込んできた素晴らしい料理の数々をフルコースで頂く。バックミュージックはジョバンニが持ってきたサルサではあるが、ボリュームを落としているので耳につかず、気分はホテルのレストランの中のようである。 目目さん「同じスペイン系でもエクアドル人は上品なのね。きのうはスペイン人のパーテイに行ったんだけど食べてる間も音楽がうるさくて、たまらなかったのよ。」←やっぱりあんたもそう思うか!(嬉しい) しかし。 スペイン語、英語、イタリア語、韓国語、日本語の混じったインターナショナルな会話が弾んだ食事が終わり、目目さんが持ってきたこれも手作りの「ブッシュ ド ノエル」(木の形をしたドイツのクリスマスケーキ。これもコモ在住のおじさんは知らなかったのに、ジョバンニは知っていたのでまたもや感激!)を食べている間にサルサのボリュームがあがった。 おばさんが体を揺らし始めると、それを合図に目目さん一家を除く我が家とエクアドルチームは黙々と食器を下げ、テーブルを隅に移動させる。 目目さん「。。。。これってもしかして舞踏会会場を作ってるの?」 コックさん「そうです。」←すでに場慣れ 舞踏会会場が出来上がると、まずはおばさんとジョバンニが手を取って踊りだした。 すぐさまコックさんが進み出て、ひとりで踊りだす。 目目さんは目をキラキラさせながら興味深く見つめ、目目娘ちゃんはママから離れないながらも跳ねながら踊り始めた。 そしてわたしとおっとが加わると、とうとう目目さんも立ち上がってダンスの輪に入ってきたのである! ジョバンニ「サルサのステップはこうだ!!」とインストラクターのごとく、みんなの先頭に立って「ウン、ドス トレス、クアットロ!」と踏み始めた。 目目夫、コモのおじさんも並んで踏み出す。 ここからは踊る、踊る。 目目さんはスカートをひるがえしてバレリーナのようである。お相手の目目夫さまもなかなかのダンサーである! コモのおじさんはひょっとこ踊りのようである。 コックさんは突然フランスパンを掴んだかと思うと、ギター代わりにして片足で踊り始める。 わたしたちが「今日の功労者コックさんに拍手~!!!!!」と拍手喝さいすると、コックさんは感激のあまり、エクスタシーに達して、パンを放り出し、走り去ってしまった。汗 しばらくはコックさんはトイレにでも入って酔いを醒ましているのだろうと、そのままみんなで踊り続けていたのだが、いつまでたっても戻ってこない。 だんだん心配になってきた。 わたし「。。。トイレで気絶してるのかな?」とトイレのノブに手をかけるとドアが開いていたのでおそるおそる覗き込むと、トイレは空っぽ。 おっと「部屋にもいないよ。」と真っ暗な彼の部屋を覗き込みながら言う。 目目さん「。。。ベランダにもいない。」 コックさん。。。。。。。。どこに消えたんだ!? わたしは彼の部屋の電気を点け、入った。すぐに何かにつまずく。 そろそろと足元を見る。それは1本の「足」だった。 そう、コックさんは酔っ払って、部屋の中に干していた物干し台の下できちんと枕まで引いて伸びていたのである!! みんなは大爆笑。わたしはコックさんを揺り起こし「だめだよ、こんなところで寝ちゃ!」 コックさん「ううう~~ん、あれ?誰が枕引いてくれたんっスか?」 自分で引いたんだよ!コックさんは枕があるのを確認して安心したように寝返りを打ち、またもやそのまま眠ってしまったのである。 こうして笑いの渦の中、わたしたちは踊り疲れて、パーテイはお開きとなり、連休初日は終わったのだった。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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