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テーマ:ミニカー大好き(3286)
カテゴリ:F1
今回のネタはこれこれこうで行こうかと構想を練ってたら、F1ウィリアムズがついに身売りするってホットニュースが飛び込んできた。
ミナルディ亡き後、F1界に唯一残った独立系チームなんていえば聞こえはいいが、要は時代の趨勢が読めない頑固爺いの家族経営チームだ。「家族経営が悪いわけじゃない。そこには大企業にはない知恵や気概があふれている」と半沢直樹なら宣うとこだろうが、金も技術もないくせにプライドだけは超一流というフランク・ウィリアムズKBE(勲章なんかもらうから勘違いすんだよ)が、これまでにもあった救援の手をすべて拒絶した挙句がこのザマだ。 BMWやメルセデスが食指を動かしてる間に、Bチームだろうが何だろうがその待遇を受け入れりゃよかったのに。未だにバックヤードビルダーが知恵と才気で勝利を掴める時代に生きている残念な家族。 あまりの時代錯誤にメインスポンサーのロキットも逃げ出した。ロキットはフォーミュラEのベンチュリレーシングのメインスポンサーも務めているが、F1マシンのスポンサーという栄誉?を捨ててベンチュリチーム一本に絞ったことは、老舗ウィリアムズチームはもはやフォーミュラEよりも価値がないと思ってるのも同然だ。 いかにF1が最高峰といえども、毎度毎度ただ抜かれるだけのクソ遅いマシンの横っ腹にデカデカと自社ロゴが描かれているのが恥ずかしくなったんだろう(笑) そしてチームを買ったのはアメリカの投資会社。こちとらの予想では、現ドライバーのニコラス・ラティフィの親父が設立して、ロキット後のメインスポンサーになったソフィーナ・フーズ(てかニコラスの親父)が息子にせがまれて買い取ると思ってたんだけどな。 投資会社だと1~2年でなんの成果も見られなきゃ再び売りに出されるかチーム解体が目に見えてる。そして今のウィリアムズじゃどう考えても成果が出るわきゃない。だからウィリアムズとしても存続を考えたら拝金至上主義の投資会社よりも家族縛りのラティフィほうがよかったんじゃね? 経営者の気概とは関係なくスポンサー様の都合がチームの命運を左右するという環境は、ウィリアムズがブラバムのマシンを購入してF1に参戦する1年前の1968年に確定した。 F1が国の威信を背負うナショナルカラーを捨てて企業の広告塔に成り下がったのは、ロータスがロータス49のボディをジョン・プレーヤー&サンズ社に差し出し、高貴なブリティッシュグリーンから赤と白と金からなる下世話なゴールドリーフ煙草のパッケージそのものに変わった時だと言われているが実は違う。 スパーク1/43 ブラバムBT20レプコ 1968年南アフリカGP 9位 #17 ジョン・ラブ 1968年1月開催の開幕戦の南アフリカ、キャラミ。 今と違って全戦参加が義務付けられていないグランプリには、土着のレーシングチームがスポット参戦することができた。 南アフリカの国内レースで勝ちまくっていた地元(出身は隣国ローデシアだが)のジョン・ラブ。南アフリカF1選手権で6連覇を果たしたり、日本で言うたら星野一義みたいな感じ? 1965年にF1世界選手権が南アフリカで開催されるようになると、マシンを調達してスポット参戦を繰り返したが、1968年のキャラミに姿を現したジョン・ラブのブラバムは、地元のタバコ「ガンストン」のパッケージまんまのカラーリングで登場した。 レースは、ジム・クラーク、グラハム・ヒル、ヨッヘン・リント等錚々たるメンバー相手に9位で完走。ジャッキー・スチュアートやペドロ・ロドリゲス、ジャッキー・イクスよりも上位戦績だが、この際戦績云々はどーでもいい(笑)ジョン・ラブのブラバムが「ガンストン」カラーだったことこそが重要なのだよ。 一般的にF1にタバコスポンサーを持ってきたのはロータスと言われてるが、南アフリカGP時点ではお馴染みのブリティッシュグリーンにイエローのセンターストライプのまま。ロータス49がゴールドリーフを纏うのは、F1第2戦(5月開催)までのインターバルで開催されたタスマンシリーズでのことだった(F1としては第2戦から)。従ってF1マシン全体をタバコパッケージに見立てるとゆー広告戦略を最初に持ち込んだの栄誉?はこのジョン・ラブのブラバムとゆーわけだ。 カルツォ1/43 ロータス49フォード 1968年スペインGP 優勝 #10 グラハム・ヒル タバコリバリーを最初にもたらしたのはジョン・ラブだけれど、それはあくまでもスポット参戦。F1世界にそれを定着させたのがロータスなのは間違いないだろう。F1が開催されない期間のローカルレース転戦でブリティッシュグリーン+イエローストライプからお色直しを図って、絶対エースのジム・クラークを事故で失い迎えたF1第2戦スペインGP。急遽ナンバーワンドライバーに昇格したグラハム・ヒルがゴールドリーフ・ロータスのデビュー戦を勝利で飾り、その後ジャッキー・スチュアートの追撃を受けるもそのままランキング1位を譲らずに自身2度目のチャンピオンに輝いた。 ミニチャンプス帝国(それも今は昔だが)が侵攻してくるまで、F1ミニチュア界の盟主といっても過言でなかったカルツォ・オニクス連合。今回のロータス49は当時(30年くらい前?)の商品を現代風にアップデートして再生産したもの、なのかな?本体をどういじくったのか知らんが少なくともパッケージは現代風だ。まあ、エッチングを豊富に使った現代のスパークモデルに比ぶべくもないが(特にエンジンまわり)タイヤのトレッドパターンやデフォルトでゴールドリーフ付きなど見るべき部分はある。それよりなにより3500円@アマゾンは、そんな差異を気にしなくなるほどひたすら安い(笑) こうして2台を比べると、マシンコンセプトを安心安全方向に振って剛性感のあるボディにしたブラバムと、「速さこそ正義」をコンセプトにひたすら軽く細身のボディに終始したロータスの設計思想の差が見て取れるね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.18 15:50:58
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