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テーマ:ミニカー大好き(3236)
カテゴリ:F1
2018年からグループCカー、GT1、グランプリ復帰後のF1と回を重ねてきた「シルバーアローズ」シリーズも、昨年末に最終兵器と言っても過言ではない大物が発売されて、多分これでラストになるだろう(DTMやらグループAツーリングやらGT3もあるんだけど、それらは厳密には「シルバーアロー」じゃないからねぇ。。。)
F1とルマン参戦車がごっちゃだけれど、1950年代とゆー括りでまとめてみた。 こうして並べてみて改めて気がついたけれど、ルマン参戦車がゼッケン黒ナンバーでF1が赤ナンバーってうまいこと棲み分けてるんやね。ただの偶然かも知れんけど。 スパーク1/43 メルセデス・ベンツ 300SLR 1955年 ルマン24h DNF #19 ファン・マヌエル・ファンジオ / スターリング・モス モタスポ史上最悪の惨事となった1955年ルマン24時間レースの、ある意味主役となってしまったメルセデスベンツ300SLR。 #19~21の3台体制で臨んだ24時間レースのスタートからおよそ2時間半経った34周目のホームストレート。給油ピットインのためオースチンヒーレー(#26号車)の進路に割り込み減速したジャガー(#6号車)を避けるため急ハンドルを切った#26号車の進路変更に対処しきれず車体後部に乗り上げてしまったピエール・ルヴェー運転の300SLR(#20号車)は、そのまま宙を飛びグランドスタンド側土塁の上に落ちた後、エンジン・タイヤ・サスペンションなどの部品をグランドスタンドに撒き散らしながらスタンド側壁に激突。その直後に爆発炎上、というのが事故の顛末だ。 ファンジオの#19号車は一連の3台の直後を走行していて、停車中の#6号車とスピンしている#26号車の僅かな隙間を走り抜けて事なきを得、ラップリーダーに躍り出てトップを独走するも日付が変わった午前1時45分にメルセデスベンツチームはレースから撤退し、後日全てのレース活動を休止すると発表した。 300SLRはブルムやミニチャンプスからとっくの昔に発売されているけれど、今日的なマテリアルでスパークから発売となればやっぱり新しい方を買っちゃうよね。特徴的なコックピット直後のエアブレーキのモールドの別パーツ感がいいね。けどさすがに事故車両#21号車には食指が伸びなかったわ。なんか手にしちゃうと自分が事故るんじゃね?とか気にしちゃって(笑) ミニチャンプス1/43 メルセデスベンツ W196 ストリームライン 1954年イタリアGP 優勝 #16 ファン・マヌエル・ファンジオ 1952年にルマン優勝を収めるもそれは試験的で、実質54年から本格的にモータースポーツ活動に参入したメルセデスベンツのグランプリカーW196。 開発の遅れから開幕には間に合わず第3戦フランスGPからとなったが、ライバルのオープンホイールとは一線を画す流線形ボディ(ストリームライン)として登場。但しこの大柄なボディはコーナーの連続するようなミッキーマウスサーキットではハンドリングや視界確保の点でデメリットがあって、基本的に高速サーキットで運用されるようになる。 エディションズ・アトラス1/43 メルセデスベンツ 1954年スイスGP 優勝 #4 ファン・マヌエル・ファンジオ イギリスGPで思わぬ欠点を露呈してしまい「ストリームラインはオールラウンダーたり得ず、やはりオープンホイールボディが必要」との考えで急遽製造された“ノーマル”W196。 イギリスGPからわずか15日後のドイツGPでデビューし、以降はこっちに主軸が置かれる。 ストリームラインにせよノーマルにせよ全戦で予選フロントロースタートし4勝を挙げたファン・マヌエル・ファンジオの一人勝ちでドライバーズタイトルを獲得。 エディションズ・アトラスは調べてみるとディアゴスティーニ傘下フランスのブランド。してみると今までイクソ製だと思ってた分冊百科のミニカーはここが担当してんのかも知んないね。 デアゴスティーニ(アトラス)1/43 メルセデスベンツ W196 ストリームライン 1955年イタリアGP 優勝 #18 ファン・マヌエル・ファンジオ 傑作マシンは何年も使い続けるのが当時の習わし。名機W196は熟成の域に達して翌55年も連署街道を驀進してドライバーズタイトル2連覇。ただし前述のルマンの件でメルセデスベンツはモタスポ活動を休止。それがなかったら3連覇も夢ではなかったかも。 54年型との外観上の違いは、エアインテークがウインドシールド前からボンネット右に移動した程度。 各々が細分化した現代と違って、ルマンもF1も基本はW196ってゆー同じ設計でやって行けちゃうってのが、レギュレーション上被る部分が今よりも多いとしても凄いことだよね。 1952年ルマン優勝車の300SL(#21号車)はシルバーアローズ1回目で紹介してるんで割愛しちゃうけど、思えば300SLの優勝は「優勝はもう盤石」と思われてたタルボ・ラーゴをドライブしていたピエール・ルヴェーが、残り1時間ちょっとで疲労からシフトミスしてエンジンブローしての繰り上がり優勝だったわけ。 シフトミスはドライバー交代を執拗に拒んで延々を一人で走り続けたルヴェーの自業自得なのだが、それを知ってか知らずかルヴェーを気の毒に思ったメルセデスのノイバウアー監督が「次はウチのクルマに乗んなよ」と親切心で誘ったのが、モタスポ史上最悪の大惨事に繋がるとはなんたる皮肉だろうか。。。 時代は下って2021年のF1は、レッドブルとメルセデス双方がチャンピオンを分け合ったが、レッドブルがコンストラクタータイトルを獲れなかったのは、RB16Bがあまりにマックス・スペシャルだったためであり、オールラウンドなクルマ造りとゆー点ではメルセデスにまだ半歩くらい分があるとゆーことなのかも知れん。けれど今年はレギュレーション大転換期。なのでそのアドバンテージがどうなるか楽しみではある。個人的にはレッドブルもメルセデスもダメで未知の魔法のアイテムで下位チームが下剋上したりすると嬉しいんだがね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.27 02:19:39
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