闇の子供たち
闇の子供たち を検索!2008年【日】阪本 順治監督(「亡国のイージス」)梁 石日原作『闇の子供たち』《PG-12》『日本人の子供がタイに渡って臓器移植手術を受けるらしい。タイ駐在の日本人新聞記者・南部(江口洋介)は、東京本社から流れてきたそんな情報をもとに取材を開始し、タイの闇社会の事情に詳しい知人を通じて、臓器密売の元仲介人と接触。そこで南部が得たのは、予想をはるかに超えた衝撃的事実だった。南部はフリーカメラマンの青年・与田(妻夫木聡)や、社会福祉活動のためタイへとやってきた若い女性、音羽(宮崎あおい)と組んで危険な取材をさらに続けるのだが……。』(wowow online より)臓器密売も、幼児買春(そしてエイズになって死んでいく子たち)も、重くてどんよりとなってしまった。ショッキングな映像も多く、役者の子ども達が非常に心配になってしまったほど。《R》でもいいぐらいに思う。薄汚い西洋人や日本人の客たちの姿が、吐き気を覚えるほどリアル。江口やあおいちゃんとか、かつては自分もそうして育ったらしい売春宿のお兄ちゃん役の演技など、ところどころ見応えのある輝くシーンがちりばめられている。が、全体的に見ると、わかりにくい部分もあり、(意図的にわかりづらくしているのか?)消化不良感を感じた。これから観ようかという人がいたら「原作だけ読みなよ」って言いたくなるような気持ち。原作がすごく読みたい。(さては本屋さんがそう仕組んだか?(笑))江口の役はいったいなんなんだ。脚本が悪いような気がする。そして思ったことは、(フィクションであってほしいと願うが)臓器の密売、これも10年間法整備をただいたずらに先のばしにして放置しているのがいけないんだ。やっと動き出したように見えるが、遅すぎる。議論なんかまともにしているように思えないが、大丈夫なのだろうか。