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Mr.H'sBLOG・・好日夢譚

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November 2, 2020
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カテゴリ:不易流行 
元禄四年六月末より芭蕉は京都から大津へ戻り 九月末の江戸下向まで新築なった無名庵で過ごし その僅か三ヶ月間に大津での八十九句中二十句も発句している。  ​

既に紹介した堅田の十六夜観月句会等での八句余りを除き ​​筆者の想像を交えつゝ暫時紹介してみると、​​ ​於 無名庵、と思われるものは​
「初秋や畳みながらの蚊屋の夜着」​(はつあきや たたみながらの かやのよぎ)​ と 肌寒くなったことを実感し​​

​​「秋海棠西瓜の色に咲きにけり」​(しゅうかいどう すいかのいろに さきにけり)​  と当時でもハイカラで珍しい果物の花の色に感嘆している。

​​ある日弟子の句空が新築祝いを持って訪ねてきて、              ​​庵に掛けんとて、句空が書かせける兼好の絵に   
「秋の色糠味噌壷もなかりけり」​(あきのいろ ぬかみそつぼも なかりけり)​ ​や​
「寂しさや釘に掛けたるきりぎりす」​(さびしさや くぎにかけたる きりぎりす)​ と詠んで、御礼がてら初秋への想いを述べている。

​​​元禄四年重陽別名菊の節句の九月九日夕方芭蕉が江戸に戻るのをさびしく思い​​​乙州が一樽をたずさへ来たりけるに​ と前詞があり、 ​

「草の戸や日暮れてくれし菊の酒」​(くさのとや ひぐれてくれし きくのさけ)​
                    (句碑は義仲寺近くの馬場児童公園にあり)

と芭蕉と乙州が膝を交え一献くみかわす風情が詠まれており母でもあり姉でもある智月が用意したのか、酒の肴にと、持参した秋の実りの嗜好品を眺めて
 ​

「折々は酢になる菊の肴かな」(おりおりは すになるきくの さかなかな) 
「松茸や知らぬ木の葉のへばり付く」​(まつだけや しらぬこのはの へばりつく)​​  と乙州との別れの宴に興じたことだった・・。​





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Last updated  November 2, 2020 04:59:36 PM
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