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テーマ:猫のいる生活(136641)
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実は、私は「すいとん」なる料理、後にも先にも、1度きりしか食べたことがないのです。
関西では、すいとん料理ってあまり聞かない。 それよか、すいとん=戦時中の代用食ってイメージ強くって、敬遠してたフシあるけど、戦時中は小麦粉そのものが手に入らなくて、大豆粉やトウモロコシ粉、高粱粉、ふすま、そして糠(ヌカ)などが混ぜられたものを材料としてて、これはとても すいとんと呼べるような代物でなかったらしい。 当時は、燃料不足で火力が弱く、中心部まで火が通らない生煮えの状態で食べざるを得なかったそう。 噛むと生煮えの生地が歯にニチャニチャとこびり付き、非常に不味かったそうです。 本来のすいとんは、小麦粉の生地を手で千切ったり、丸めたり、スプーンですくったりして、小さい塊にしたものを汁で煮たものですね。 特に北関東三県では、今でも日常的に すいとんが食べられてるとか。 すいとんは地方によって、「はっと(法度)」「おだんす」「とってなげ」「つめり」「ひっつみ」「つみっこ」「つみれ入り団子」「おつみこみ」「ねじっこ」「とっちゃなげ」「だご」など様々な名称もあるようです。 どれも名前こそ違えど、「すいとん」そのものか、若干形状をかえたもの。 山梨県の郷土料理として有名な「ほうとう」も、すいとんの仲間と云えますね。 サッカー日本代表の元監督トルシエが食べて、故郷のおばあちゃんの味に似ていることから名付けられたのが、福島県楢葉町の「マミーすいとん」。 これは私も聞き覚えがありました。 しかしトルシエって、フランス人。 フランスにも「すいとん」に似た料理あるの? あれかなぁ?アルザス地方やドイツ、オーストリアの郷土料理に「シュペッツレ」ってのがあります。 バターでいためて、肉料理の付け合わせなんかにする、すいとんのバター炒めみたいな食材。 それともローヌ―アルプ地方の魚肉風味の「クネル」のことを指しているのでしょうか? 練った小麦粉を平らに伸ばし、切り分けた物を野菜と一緒にチキンスープなどで煮たり、茹でてソースをかけて食べる料理です。 ドイツやオーストリアのクネーデルは茹でたジャガイモや固くなったパンを潰し、これを生地にして丸めたものを指しますね。 クネーデルと同じものはチェコの「クネドリーク」やポーランドの「ピズィ」などがあります。 ハンガリーの「ガルーシュカ」、ロシアの「ウシュキ」、スウェーデンの「パルト」とクネーデルの仲間は数え上げたらキリがありません。 アメリカ南部では、鶏肉と一口大に切った四角い小麦粉のダンプリングを煮込んだ「チキン・アンド・ダンプリングス」が有名です。 韓国だと「スジェビ」が、すいとんそのものですね。 スジェビも戦後の食べるものがない時代にたべられたことから"貧しい"イメージがあるそうですが、家庭料理としては定着しているようです。 特徴はスープのダシに煮干しを使うことですが、昆布や牡蠣なども使い、とにかく魚介類でダシをとってるみたいです。 メジャーなチベット料理「スキュー」は、すいとん入りカレーみたいなものです。 また、同じように練った小麦粉を麺状にした「トゥクパ」と云う料理もありますが、こちらは すいとんというよりも うどんに似ています。 トゥクパで肉が入ったものは、日本の肉うどんと驚くほど味が似ているらしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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