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テーマ:猫のいる生活(139004)
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シリーズ最悪の評判だった「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」ご覧になられました?
(シリーズ最悪と云ってるのに、ご覧になられましたはないですけど) 映画の冒頭シーンでインディアナ・ジョーンズが、アメリカに潜入していたソ連軍兵士に拉致されて、ネバダにあるアメリカ軍施設「エリア51」にある政府の機密物保管倉庫に連れて来れます。 ソ連軍兵士はインディアナ・ジョーンズにそれを見つけるよう強要するのです。 そして発見しました。 その箱には強い磁気で金属を引き寄せる謎のエイリアン・ミイラが保管されていたのです。 その、機密物保管倉庫にはインディアナ・ジョーンズが見つけたもうひとつの大切なものが保管されてました。 シリーズ第一作の「レイダース/失われたアーク」にでてきた「聖櫃」です。 モーセの十戒の書かれた石板を納めた「契約の箱」のことで、ユダヤの秘宝の一つなんですな。 契約の箱は「旧約聖書」に記されている、アカシアの木で作られた箱で長さ130cm 、幅と高さがそれぞれ80cm 、装飾が施され地面に直接触れないよう、箱の下部四隅に脚が付けられている箱です。 持ち運びの際、箱に手を触れないよう2本の棒が取り付けられ、これら全てが純金で覆われています。 そして箱の上部には、金の打物造りによる智天使(ケルブ)2体が乗せられていました。 この契約の箱には、モーセの時代に、「マナ」を納めた金の壺、「アロンの杖」、十戒を記した石板が収納されてました。 マナはイスラエルの民がシンの荒野で飢えた時、神がモーゼの祈りに応じて天から降らせたと云うもので、神が作った超自然的な食べ物とされています。 40年間にもわたって群衆の腹を満たし続けたことからも、自然のものではないとされているのです。 アロンの杖は、モーセが掲げると海が割れ道を開き、追ってきたエジプトの軍隊を海に飲み込んだ杖です。 しかし、ソロモン王の時代には、契約の箱の中には、十戒を記した石板以外には何も入っていなかったと伝えられています。 荒野をさまよっていた時代には祭司たちが担いで移動させていましたが、ヨシュアの時代以降は、主にシロの幕屋の至聖所に安置されてます。 紀元前11世紀のユダヤの預言者、サムエルを養育した大祭司エリの時代には、ペリシテ人によって契約の箱が奪われますが、ペリシテ人に災厄が降りかかったため、彼らはこの箱をイスラエル人に送り返します。 ソロモン王の時代以降は、エルサレム神殿の至聖所に安置されてました。 現在「嘆きの壁」と呼ばれる部分は、エルサレム神殿ではないか云われる「ヘロデ神殿」を取り巻いてた外壁の西側の部分とされ、ユダヤ人は「西の壁」と呼んでいます。 この契約の箱を巡った物語があります。 モーセの後継者にヨシュアと云う者がいました。 エジプト脱出時に20歳を超えていた者のうち、ヨルダン川を渡ることを許されたのはヨシュアとカレブと云う者の2人だけです。 モーセ自身はヨルダン川を渡ることを許されなかったのです。 聖書の「ヨシュア記」には、ヨシュアの指導の下、イスラエル人がカナンに住む諸民族を武力で制圧し、約束の地を征服していく歴史が記されています。 このヨシュアが聖書に記載されている古代都市「エリコ」を占領しようと包囲します。 ところがエリコの市民は城門をかたく閉ざし、街を陥落させることができなかったのです。 ヨシュアがその言葉に従うと、なんと壁が崩壊したのです。 ちょっと待ってください。 全知全能の神だったら、なにもヨシュアに命令しなくても、エリコを滅ぼすぐらい"屁"でもないでしょうに。 ど~も分かりませんな、宗教は。 このエリコと云う都市は実在したらしいです。 1952年~1957年まで、イギリスの女性考古学者 Kathleen M. Kenyon らによって、このエリコの発掘が行われた結果、驚くべきことが判明しました。 エリコの城壁の崩壊は紀元前3,000年紀のできごとであることが実証されており、ヨシュアたちがエリコに来たときには、エリコはすでに廃墟になっていたのです。 実はエリコは地震頻発地帯にあります。 あるいはエリコは地震によって崩壊したのかも知れません。 しかし、そんな大昔のこと、誰も分かりませんね。 それこそ"神"しか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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