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テーマ:猫のいる生活(136038)
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地球が誕生して多くの生物が生まれ、そして消えていく。
生物の絶滅で有名なのは、恐竜などの大型爬虫類やアンモナイトが絶滅した「K-Pg境界」と呼ばれるものですね。 約6,550万年前のことです。 この大量絶滅はチクシュルーブ衝突体と呼ばれる、メキシコのユカタン半島付近に直径約10km の巨大隕石が落下したのが引き金になってます。 このK-Pg境界によって、生物の約75%が死滅したと云われています。 約2億5,100万年前の古生代と中生代の境目に「P-T境界」と呼ばれる史上最大級の大量絶滅が発生したのです。 古生代の海洋生物は三葉虫やアンモナイト、陸上生物は両生類や単弓類(哺乳類型爬虫類の先祖)、中生代は恐竜などの爬虫類の時代です。 P-T境界では、古生代生物の大量絶滅が発生したのですが、原因は特定されてません。 こうして中生代の時代になって、恐竜なんかが謳歌したのですが、先程述べましたように、こんどはK-Pg境界によって恐竜たちも絶滅してしまったのです。 ひょっとしたら、今の時代の覇者、人間もいつかこう云う大量絶滅の日を迎えるのかも知れませんね。 洪水玄武岩と云うのは大陸で非常に膨大な量の玄武岩質溶岩が噴出しできたと考えられている玄武岩の巨大な岩体のことです。 洪水玄武岩の噴出は大陸の分裂など、地殻が引き裂かれて発生した亀裂が原因と考えられてます。 玄武岩質溶岩の噴火では火山灰の噴出量が少ない反面、大量の火山ガスを出すことが多くあります。 この火山ガスが環境に大きな影響を及ぼすのですね。 記録に残ってるのでは、1783年に起こったアイスランドのラーカギーガル噴火で発生した火山ガスの影響で、北半球が数年間寒冷化したそうです。 これが日本では「天明の大飢饉」という形で現れたのです。 で、シベリア・トラップの起こった時期と云うのがP-T境界と同時期と云うことで、P-T境界の大絶滅の重要な原因と考えられています。 と、云うのもシベリア・トラップの規模と云うのがハンパないんですね。 溶岩はアメリカ全土の面積に近い700万平方km を覆い、噴出総量は400万立方km と推定されているのです。 地殻中のマグマの上昇速度は新幹線並みとされてます。 火山活動は1,000km 以上離れた少なくとも4箇所の独立した中心地を持っていたとか。 要するに至るところ噴火だらけです。 ・空気中に放出された大量の火山灰による地上への日射量減少に伴う低温化、いわゆる「火山の冬」。 ・放出された硫黄が空中で酸化されて「硫酸エアロゾル」となり、大気中を漂って地上に到達する日射量を減少させることによる低温化。 ・大量の硫黄が空中で酸化してできた酸性雨による環境破壊。 ・火山ガスの主成分の二酸化炭素(温室効果ガス)による温暖化。 ・シベリア・トラップは厚い石炭層の上を覆ってます。地下の石炭は高温により分解してメタンガス(二酸化炭素よりも強い温室効果ガス)や二酸化炭素となって空中に放出された可能性があり、これらの温室効果ガスに由来する温暖化。 ・大規模な火山活動で排出された二酸化炭素による温暖化、それに伴いメタン分子が水分子に囲まれた網状の結晶構造をもつ包接水和物の固体「メタンハイドレート」の溶解により温暖化が加速されて、さらなる多くのメタンハイドレートの溶解。 地球史上では約100万年ほどの酸素欠乏事件は何回か発生していますが、全海洋規模かつ約2,000万年という長期間にわたる酸素欠乏が起こったのはP-T境界のみでした。 スーパーアノキシア最盛期にはその前後の地層にふんだんに見られる放散虫の化石が全く消滅しており、大洋の表層でも大量絶滅が起こっていたようです。 P-T境界での酸素欠乏には、「大絶滅により光合成を行う生物が極度に減少した結果、海洋中の酸素が減少した」という考え方と、「何らかの原因で海洋が低酸素化した結果、呼吸できなくなった生物が大量に死滅した」という相反する2通りの解釈がなされています。 全生物の90%以上がこの世から葬り去られたP-T境界ですが、ロシア北アジアに広がる冷たく硬い玄武岩に覆われた大地に銅、ニッケル、パラジウムなどの豊富な天然資源をもたらしました。 しかし、こうした地球規模での生物の絶滅を考えると、きのう述べさせていただいたイスラエル対パレスチナの衝突をはじめ、中国が狙う世界覇権とか、小池百合子が黒岩神奈川県知事にウソついて騙そうとしたなんて、もうど~でもいいことばかりですね。 くるときは来るのですから、それまで、みんな平和で仲良く穏便に暮らしたらいいぢゃないですか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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