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テーマ:猫のいる生活(138414)
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カナダのブリティッシュコロンビア州西海岸沖にトリケット島と云う島があります。
年間平均気温は約6.9℃と比較的過ごしやすい気候の地です。 このトリケット島で、大昔の囲炉裏が発見されたのですが、数個の木炭のかけらから放射性炭素年代測定によって13,613年~14,086年も前のものであることが判明しました。 恐らく北米最古の集落と見られてますが、14,000年前と云うのは「氷河期」なんです。 氷河期ですから、と~ぜん地表は氷に覆われてます。 にも関わらず、同じ時代、トリケット島に集落があったと云うことは、この地が氷に覆われていなかったと云うことですね。 それは海面ヒンジと呼ばれる現象と関係してるそうです。 氷河期には氷床や氷河が拡大し、その分だけ海水の量が減り海面が低下します。 海面(氷床)が後退し始めたため、海岸全体で海面に大きな変化があり、トリケット島が露出したままになったのですね。 そこで人類は凍りつき、食料が減ってたところから、生き残るためにトリケット島に移住したと見られてます。 つまり簡単ながら石器を作っていたと云うことですね。 また、この時代の人類が、海洋哺乳類の狩猟や貝類の収集にボートを使用していたとも考えられてます。 最初に北米大陸に到着した人々は、氷河の地形を避けるためにボートで海岸線をたどったのではないかと推察されるのです。 このトリケット島周辺はセントラル・コースト地域と呼ばれ、ブリティッシュコロンビア州で最も人口が少ない土地です。 この土地にはヘイルツク族と呼ばれる先住民が住んでましたが、天然痘の発生で1,800年代以来放棄されています。 ヘイルツク族の祖先は、少なくとも紀元前7,190年からこの地域に住んでいました。 そのヘイルツク族よりはるかに以前にこの土地に渡ってきた人類がいたと云うことですが、それがどのようにヘイルツク族と結びついていったかは分かっていません。 ここもヘイルツク族の土地でしたが、2018年に、この島で化石化した古代の足跡が29個発見されました。 足跡には3つの形とサイズがあり、少なくとも1人の子供と2人の大人のものです。 足跡は、おそらく暖炉か囲炉裏に集まったときにつけられたものです。 これは年代測定により更新世(氷河期)の時代のもので、北米大陸最古の足跡であることが確認されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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