|
テーマ:猫のいる生活(139074)
カテゴリ:カテゴリ未分類
アメリカの建築月刊誌AD(建築ダイジェスト)に取り上げられてから、インスタグラムなどで頻繁に取り上げられてるインテリアスタイルがあります。
落ち着きのある配色、わずかな装飾、直線的なラインが美しい家具と異素材の巧みな組み合わせ、そして部屋にそっと彩りを添えるさまざまな植物。 テーマは余白です。 整然としていながら決して厳かな印象を与えない、静謐(せいひつ)さと柔らかさを感じさせる空間。 このインテリアスタイルを「ジャパンディ(Japandi)」と呼んでます。 そこに北欧インテリアを合体させたものなんです。 もともと北欧家具は、自然素材の使用に重点を置いており、日本のインテリアと共通点が多いですね。 「ジャパンディ」はまさに北欧と日本の美学を合体させたスタイルなんです。 日本独特のインテリアはあるイミ「借景」が特徴ですね。 つまり室内だけでなく、窓から眺められる景色さえも自分の家の一部のように取り込む。 そして昔の日本家屋は、畳や技工を凝らした欄間や障子、天井や壁の仕上げなど自然素材を活かして洗練した空間に仕上げています。 家具は最小限しか置かず、なにより西洋ではあり得ない毎日使用する布団を収納すること。 そして四季があるので、旬の花を生けたりと季節ごとに装飾が変わっていく。 北欧インテリアも家具に力入れてますね。 ソファや椅子は長時間座れるように、背もたれの角度や座面の硬さ、肘掛の幅や角度まで計算し尽くされているのは、日照時間が短かく家にこもる時間が長いため居心地の良さを第一に考えられてるからです。 北欧では日照時間の短かさから、少しでも太陽の光を家に取り入れるため、寝室以外はカーテンやブラインドはつけないそうです。 合理的でありながら、自然素材を活かした家造りは日本人に一番フイットしますね。 もともと日本のインテリアには「和モダン」と云う、伝統的な和風デザインと現代的なスタイリッシュなテイストを融合させたデザインがありましたね。 「ジャパンディ」と「和モダン」の違いは、「和」要素が取り入れられてる割合の違いです。 日本で生まれた和モダンは、和をベースにして、そこに洋とモダンスタイルを足していくイメージです。 対してジャパンディは、2017年に考え出されたヨーロッパ発祥のインテリアスタイルで、「ジャパン」と「スカンディナビア」を組み合わせた造語です。 北欧のシンプルな美に日本の「侘び寂び」を付け加えていったスタイルと云えます。 と、云ってもジャパンディと和モダンの違いがよく分かりませんよね。 下のジャパンディ画像を見ると、ジャパンディのベースが北欧にあると理解できます。 そして余白のある空間と自然光らしい。 フェルメールの絵画のような芸術的空間を特徴としてます。 うちで出来るのは、せいぜい物を最小限にとどめることくらい。 あっ、それって断捨離でしたね(笑) ジャパンディの起源は1860年代まで遡るそうです。 1863年、鎖国を解いて間もない日本を訪れたデンマーク海軍の尉官"ウィリアム・カーステンセン"は、和の文化に深く魅了され、帰国すると自身の経験をもとに記した「Japans Hovedstad og Japaneserne(日本の首府と日本人)」を発表して、母国のデザイナーたちの興味を掻き立てました。 デンマークのデザイナーたちは、まだ見ぬ魅力を自ら確かめるために日本へと渡り、そこで日本独自の侘び寂びの美意識、ミニマリズム、自然の素材、シンプルさを大切にするデンマークの「ヒュッゲ(居心地がいい空間)」な暮らしとの間に共通点を見出したのですね。 それ以来、北欧デザインは和の美学の影響を受け始めるようになったのです。 ジャパンディへの関心が高まり始めたのは2020年ごろ。 ちょうどコロナが世界的に大流行しだした頃です。 パンデミックによって、私たちは自然やインテリアを今までより大切に思うようになり、より安心感を求めるようになったと考えられてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|