辞書の紙質!
ベストセラー小説の「舟を編む」で辞書に使用する紙を選択する場面が出てきます。辞書は、凄くページ数が多いのでとても薄い紙を使います。そうするとある程度透けてきます。しかしあまり透けると文字が見づらくなるのでなるべく透けないでしかも印刷が滲まない上質の紙が必要なんですね。そして、ここがポイントなのですが、極端に薄い紙だとページをめくる時に下のページも重なる(くっつく、ひっつく)、あるいは指が滑ってめくり辛かったりするんですね。紙にまで十分に気を使った上等な辞書は、ページをめくるとき指に吸い付くようなヌメリ感があり、しかも次のページが重ならないのだそうです。それによってユーザーは、言葉を調べるという作業に集中でき、余計な負担やストレスがかからないのですね。うーん深い!!先日、書店で試してきましたwやはり、舟を編むでも書かれていましたが、広辞苑の紙は圧倒的にヌメリ感がよく、ページ離れもよかったです。それ以外の辞書は、どれも似たり寄ったりですね。普及帯価格では、辞書本来の機能である見出しの豊富さは、三省堂がやや優勢です。紙質のヌメリ感では、意外と旺文社の辞書が良かったです。次に辞書を買う機会があれば、紙質をじっくり調べて買いたいなと思いました。