花陽浴(はなあび)純米吟醸おりがらみ原酒(埼玉県羽生市・南陽醸造)
「花陽浴」を「はなあび」と読むとはなかなか洒落ていますね。まだこの酒が売り先も全くない頃に、麹の手入れをしながらみんなで名付けたそうで、その心は「太陽の陽ざしをたくさん浴びて大輪の花を咲かそう!」ということだそうです。平成16年からの新銘柄です。写真では良く写っていませんが、この酒は「袋吊斗瓶囲無濾過原酒」という冬場の季節だけの高級品です。本来一升瓶で3,465円、4合瓶で1,733円というのはあり得ない価格で、特定の酒販店オンリーのものです。この酒は、山田錦を55%まで精米し、埼玉C酵母によって日本酒度+5、酸度1.3、アルコール度16~17度に仕上げていますが、+5ほどの辛さは感じませんでした。酸度が低いせいでしょうか。味わいとしては先日紹介した「結人(むすびと)」に似ていますが、やはり冬の時季に出来立てのこうした酒を飲むのは本当に美味い!(実際に飲んだのは3月でした。)東京農大出の若き3蔵人が醸す酒はメディアに取り上げられるなど、現在「太陽を浴びるがごとく、注目を浴びています。」