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テーマ:911FANマガジン(444)
カテゴリ:ポルシェ雑感
道路も結構空いていて、秋晴れの絶好の天候の中、今シーズン一番のドライブを楽しむことができた。 伊豆スカイラインは、熱海や伊東の渋滞を回避する迂回路として昔からしばしば利用していたのだけれど、ポル子に出会う前は、伊豆スカイラインといえば、空いていて見晴らしは良いけれど退屈な道路という印象があった。 でも、ポル子で走る伊豆スカイラインは、猛烈に楽しかった。 そもそも今回は、この道路を走りたくてドライブルートを決めた位だから、伊豆スカイラインを走行すること自体がドライブの目的なのであって、渋滞回避のための手段ではない。 この差は小さいようで大きい。 Tipのシフトゲートを右に払ってマニュアルモードに入れ、2速と3速を使って連続するコーナーをクリアしていくのは本当に気持ちが良いものだ。 ところで、ポル子のオンボードコンピュータには燃費の表示がインプットされている。 燃費と言っても、リッター何キロというのではなく、走行状況に応じて100キロメートル走行するのにガソリンを何リッター消費するのかが刻々と表示される。 最初はかなり違和感があったけれど、慣れてくるとなかなか使えると思っている。 街中では14リッター台(すなわちリッター当たり6キロ台)を表示していても、高速道路や遠乗りになると、数値は次第に下がって、11リッター台(リッター当たり8キロ~9キロ)を示すようになる。 果たして伊豆スカイラインに入る際、快調に走っていたこともあり、燃費表示は11リッター台を示していた。 4速を使わず、2速と3速で通常より回転を高めに保って走行すれば、当然燃料の使用量はどんどん増えていくはず・・・と思ったのだが、不思議なことに燃費の悪化は見られなかった。 もちろんそんなにガンガン踏んだわけではないのだけれど、燃料の供給量が制御されているためか、低いギアで回転を上げたからといって燃費が悪化するわけではないというのは不思議な発見であった。 そんなこんなで、端から見たらチンタラ走っているように映ったであろうけれど、自分なりには適度に緊張感のあるドライブを楽しんでいたら、前を走行するオートバイのグループに追い付いてしまった。 しばらく後を付いて走行していだのだが、後方から別の単車の軍団に追い付かれてしまい、どうやら後方のライダー達、ポル子を含めた前方集団を追い抜きたくて仕方がない様子。 それからしばらく走行して、前を走る単車は、急に左ウインカーを出して道路脇の駐車スペースに入る挙動を見せた。 これで前が空くとばかりに、左脇に寄った単車をかわして前に出ようとハンドルを右に切ろうとした瞬間、後方からフル加速で単車のライダー達が次々とポル子の右側をかすめるように走り去っていった。 小生はハンドルを右に切るのを止めて減速し、単車の軍団をやり過ごしてから再びアクセルを踏み込んだ。 全く危ないよなぁ。もしこちらが後方から来るバイクに構わずにハンドルを右に切っていたら、いずれかの単車と接触していた可能性もあるわけで、いくら前が詰まってやきもきしていたとは言え、よくこんな運命を天に任せるような運転ができるよなぁ。 というわけで、ちょっぴり驚き、また憤りも感じたわけなのだが、そもそも他人のことが言えるのか、それを言うなら自分の運転はどうだったのか。 景色を楽しみながらゆったりと流していた単車をアオるようなマネをしてしまったのではないか。 前を走る単車のミラーに映る、付かず離れず迫ってくる911を見て、ライダーはどう思ったのだろうか・・・ ほんの一瞬の、何事もなければどうってこともない出来事だったのだが、己の運転を考え直させられた。 安全運転は自分のためにしなければならないのだと改めて思い直した瞬間であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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