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イタリアで食べたい

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May 2, 2005
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カテゴリ:
きのうはトラーパニ県のことを書きましたが、その中心地、トラーパニも、グルメな街のようです。
シチリアの西の端っこの、鎌のような形をした土地がトラーパニです。
トラーパニと言う地名は、ギリシャ語で鎌という意味の“ドレパノン”という言葉が語源だそうです。

トラーパニの地図と写真はこちら

トラーパニは塩田が有名です。
塩の製法や販売権というのは、莫大な富をもたらしました。
トラーパニに塩田を作ったのは、アフリカから来たフェニキア人です。
塩には地中海世界の通貨としての役割もあったので、トラーパニにはヨーロッパ中から船が集まりました。
街は“塩の街”として繁栄し、海岸沿いは、海水を蒸発させる池や、水を高い貯水池に運ぶ風車や、白い塩の山で埋まりました。
住民の大部分は、塩に関係のある仕事で暮らしていたそうです。

トラーパニの塩取引の全盛期は、15世紀から17世紀にかけてでした。
やがて、外国産の安い塩が市場に出回るようになり、トラーパニから塩商人たちが姿を消していきます。
塩田や水車も、次々と見捨てられていきました。
塩の街としてのトラーパニは、こうして終わったかのように思われました。

ところが、いつの頃からか、街に観光客が集まりだしました。
古い塩田が絶好の観光ポイントになったわけです。
トラーパニは再び息を吹き返しました。
今では「塩の道」の研究も行われています。
郊外のヌビアには、塩の博物館もあります。

トラーパニの塩田の写真はこちら

余談ですが、ヌビアはシチリア名物の赤にんにくの産地です。
このにんにくは、内側にいくほど濃い赤い色をしていて、香りが強烈なのが特徴です。
ヌビアの赤にんにく、シチリアで食べるなら要チェックアイテムです。

トラーパニは魚がたくさん獲れるところなんですね。
古代ローマ時代は、ガルムという魚醤作りのメッカでした。
マグロも名物です。
メルカード・デル・ペッシェという名前の広場には、本当に魚市場があります。
トレ・トッリという店では、ボッタルガのパスタ、マグロのサラミのフィカッツァサジッゼッラ、マグロの白子のラットゥーメなどを味わうことができるそうです。
ここはマグロなどの魚の加工品の製造元で、日本のFOODEXにも出品しているそうです。

トレ・ペッシェのホームページはこちら
これがサジッゼッララットゥーメ

うーん、トラーパニも行ってみたい。
いったい私は、どこに行けばいいんだー!





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Last updated  May 3, 2005 12:13:38 AM
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