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テーマ:ヨーロッパ旅行(4253)
カテゴリ:町
きのうはトラーパニ県のことを書きましたが、その中心地、トラーパニも、グルメな街のようです。
シチリアの西の端っこの、鎌のような形をした土地がトラーパニです。 トラーパニと言う地名は、ギリシャ語で鎌という意味の“ドレパノン”という言葉が語源だそうです。 トラーパニの地図と写真はこちら トラーパニは塩田が有名です。 塩の製法や販売権というのは、莫大な富をもたらしました。 トラーパニに塩田を作ったのは、アフリカから来たフェニキア人です。 塩には地中海世界の通貨としての役割もあったので、トラーパニにはヨーロッパ中から船が集まりました。 街は“塩の街”として繁栄し、海岸沿いは、海水を蒸発させる池や、水を高い貯水池に運ぶ風車や、白い塩の山で埋まりました。 住民の大部分は、塩に関係のある仕事で暮らしていたそうです。 トラーパニの塩取引の全盛期は、15世紀から17世紀にかけてでした。 やがて、外国産の安い塩が市場に出回るようになり、トラーパニから塩商人たちが姿を消していきます。 塩田や水車も、次々と見捨てられていきました。 塩の街としてのトラーパニは、こうして終わったかのように思われました。 ところが、いつの頃からか、街に観光客が集まりだしました。 古い塩田が絶好の観光ポイントになったわけです。 トラーパニは再び息を吹き返しました。 今では「塩の道」の研究も行われています。 郊外のヌビアには、塩の博物館もあります。 トラーパニの塩田の写真はこちら 余談ですが、ヌビアはシチリア名物の赤にんにくの産地です。 このにんにくは、内側にいくほど濃い赤い色をしていて、香りが強烈なのが特徴です。 ヌビアの赤にんにく、シチリアで食べるなら要チェックアイテムです。 トラーパニは魚がたくさん獲れるところなんですね。 古代ローマ時代は、ガルムという魚醤作りのメッカでした。 マグロも名物です。 メルカード・デル・ペッシェという名前の広場には、本当に魚市場があります。 トレ・トッリという店では、ボッタルガのパスタ、マグロのサラミのフィカッツァやサジッゼッラ、マグロの白子のラットゥーメなどを味わうことができるそうです。 ここはマグロなどの魚の加工品の製造元で、日本のFOODEXにも出品しているそうです。 トレ・ペッシェのホームページはこちら これがサジッゼッラとラットゥーメ うーん、トラーパニも行ってみたい。 いったい私は、どこに行けばいいんだー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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