モンレアーレ

Oct 9, 2005

(10)

カテゴリ：町

パレルモ３日目には、モンレアーレにも行きました。
ここへは、パレルモからバスで数十分で行けます。
パレルモ市内を走るバスの切符で、モンレアーレまで行くことができるので、とても便利です。
パスは、ノルマン王宮前のインディペンデンツァ広場から出ています。

バスを待っていると、おじさんが、突然、話しかけてきました。
でも、何を言ってるのか全然分かりません。
パレルモなまりなのかなあ。
すると、近くにいたおじさんが、通訳してくれました。
「この人はね、今日は普通のキップ（60分有効）で、バスが一日乗り放題だぞって、言ってるんだよ」
あー、そう言えば、朝のニュースで、今日はイタリア全国ノーカーデー、みたいなこと言ってたよ～。
なーるほど。
「私たちは一日乗車券を持ってるんです。
きのうの夕方から使ってるんですが、まだ有効ですよね？」
「どれどれ、えーっと、ああ、多分これも、今日一日使えるよ」
「え～？ほんとですかあ？夕方過ぎてもですかあ？」
「ああ、大丈夫、大丈夫」

･･･でも、小心者の私たちは、夕方には新しいキップを買いました。

モンレアーレは、きれいなところでした。
写真は、私のもう１つのブログの方にのせたので、よろしかったら覗いてみてください。
こちらです→p-loves-italy

モンレアーレでは、インフォメーションの場所を知りたくて、たまたま近くにいた白衣を着た初老のおじさんに聞きました。
するとおじさんは、突然私の腕に腕をかけて、こっちですよー、と連れていきます。
町で一番賑やかな広場ですが、それでもちょっとぎょっとしました。
「インフォメーションはこの中ですよ。
あー、そうそう、ドゥオモに入る時は気をつけたほうがいいですよ。
回廊つき中庭に入る時は、高い入場料を取られますからね。
そのお金があったら、モンレアーレで一番おいしいパスティッチェリーアで、ドルチェをたくさん食べたることができますよ」
さてはパスティッチェリーアのまわし者か？
とりあえず、お礼を言って、インフォメーションと言われた場所に行ってみました。
でもそこは、モンレアーレの役所の一部で、本当は、ぜーんぜん違う場所にありました。

いろいろ見てまわって、さて、そろそろパレルモに帰ろうか、という時、また、白衣のおじさんに見つかってしまいました。
今度は、こっちにおいで～、と、先に立って歩き出します。
なんじゃい、うさんくさいなあ、と思いながらついていくと、そこは小さな小さな床屋さん。
おじさんは、ここで一人で仕事をする床屋さんだったんです。
壁一面に、おじさんが知り合った観光客との記念写真が貼ってあって、私たちにも、
「写真を撮って、それを送ってくれたらここに貼りますよー」、と言います。
おじさんと一緒に写真を撮ると、今度は、
「記念に、モンレアーレのビスコッティをあげましょう」
と、ビスコッティが入った大きな包みを持ってきました。
さらに、
「パスティッチェリーアはあそこですよ」
と、広場の前の一番目立つ店へと案内します。
店員たちとちょっとおしゃべりをした後、私たちが席に着くと、それじゃあ仕事があるから、と言って、去って行きました。

モンレアーレで食べたレモンのグラニータ

　　↑
そこで頼んだレモンのグラニータ。
普通、というより、ちょっとお粗末な味でした･･･。
あの床屋さん、きっと今日も、店の近所に立って、どこかの観光客に話しかけられるのを待ってるんだろうなあ。

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Last updated Oct 10, 2005 10:13:57 AM
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