サッカークリニッキ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　SOCCER CLINIKKI

「クリ、よく走った。」
「うん。」
「チームで一番汗かいてたと思うよ。なかなかいい動きだった。」
「かいたよ。ハーフタイムにコーチに“サイドハーフに変えるから少し休め。”って言われた。」
「ふーん。サイドにいっても頑張ってた。合格だ。」
「なんか、買ってくれるの？。」
「やかまし。だけど、6年生相手にすると点取れないのは何でだ？」
「んー？」
「チーム全体、スピードが全然違うな。6年生は速かったろ。」
「うん。速かった。」
「一番はボールへの寄せと判断のスピードだな。」
「ふうーん。」
「今日の2試合は、いい勉強になったなぁ。」
「ふん。」
「勉強になっただけじゃなく、勉強したことを課題にして次の試合までに克服できるように練習しなきゃな。」
「ふぁーい。」
「帰って練習直行。」
「チョッコー？休まないの？」
「そや。」
「マックポテトとシェイクがないと力が出ない。」
「わかった、わかった。」
「うっし。」
（結構タフやな。）

　点を取るための
　課題１・・・ボールへのアプローチ。
　課題２・・・ファーストタッチ。
　課題３・・・二軸ラン。
　課題４・・・二軸キック。

「そ、それ全部やんの？」
「もちろん。しっかりやってサッと終わろー。」
「ひぇー。」
「じゃ、ねえだろ。忘れないうちにやるのが一番。」
「ふぇーぃ。」
「試合の度に課題を見つけて克服する努力をしていけば、どんどんうまくなる。」
「頭痛くなってきた。」
「マックシェイクは無理だな。」
「直った。Mサイズね。」
「・・・。」

　負けた試合から、課題を見つけて練習し、常にステップアップを目指すことが大事です。
　次の試合に勝つためには、次の試合までに良かったところを伸ばし、ダメだったところを練習しておくこと。毎回のその作業が、ステップアップにつながる。

　次の試合に活かそう。
　6年生にも負けないスピードとパワーを目指して毎日やってれば、何ヶ月か立った時、すごくうまくなっているはずだ。練習のとき頭に入れておくこと。

１）ルーズボールやパスカットへの寄せをもっと早く。
　よく動いてチェイスしていたけどそれだけじゃあスピードが格段に速い6年生相手にはやられてしまう。最初の動き出しを早くすることと、近づいてからの体の寄せ、体の入れ方をもう1レベル上げないとボールは奪えない。
　いつも良く見ること、そして考え、感でもいいから予測すること。ボールが出た瞬間、予測した方向に一歩でること。常にな。後は、絶対、相手より先に触る強い気持ちがあればよい。
　インターセプトも結構やってたな。その調子でいつも狙ってろ。

２）ファーストタッチは押すトラップ。
　この前から練習してるけど、次のプレーがまだまだ遅い。タッチ即キック。タッチと同時に蹴り足のバックスイング。
　ドリブルに移るときはもっと長く出す。雑にならないよう、しっかり当てる。ファーストタッチで方向を切り替えて、寄せてくる敵を交わす。足裏飛び越し、マルセイユ。メイアルーア。クライフ。全部しっかり素早くできるように。練習ゲームとか1対１でもガンガン使えよ。

３）二軸ラン。
　瞬間的なスピードアップには、ヒザの使い方が大事。腕の内旋、外旋もな。
　歩く時はいつでも2直線歩行。スタートは、ヒザを抜いて。

４）ホッピング・キック。
　ボールに向かって走るスピードを殺さない。（スピードを活かして蹴り足に体重を乗せていく。）
　強く踏み込まない。（立ち足を突いたらすぐに蹴り足に体重を乗せていく。）
　立ち足を踏み込むと同時に蹴り足をバックスイング。（バックスイングが素早く短くできないと蹴り足に乗っていけない。）
　立ち足がどこに着いても関係ない。蹴り足をボールに合わせていく。
　蹴り足に体重を乗せるには、蹴り足側の腰をボールにぶつける感じ。
　体重が乗って蹴った後は、体が前上に飛び上がる。蹴り足で着地。
　練習方法（必ず、左右やること）
　A プレースキック・後ろから。
　B プレースキック・横から。
　C 転がしキック
　D 近くから転がるボールをキック。
　E 振り子。
　＊ インステップ・インサイド・アウトサイド・スワーブ。
　＊ ボールの中心、やや外し。色々試せ。