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テーマ:サッカー少年(86)
カテゴリ:サッカークリ日記~トレーニング編
「エンジョイって言うけどさー、楽しそうに、へらへら笑っちゃってダメなんじゃないの?」 「ん?あのなぁ、エンジョイって確かに楽しむって事だけど、 ヘラヘラ笑いながら手抜きで何かをやることとは違うぞ。」 「そーなの?」 「たとえば、おまえが、プレステやってるとき、ヘラヘラしてるか?」 「してるときもある。」 「・・・。その答えは求めていなかった・・・。一人で笑いながらやってたら、怖いわ。」 「へへ。まあ、でも真剣にやってる。」 「そーだろ。そのときおまえは真剣に集中してやってるじゃん。 まじめな顔っていうか、挑戦者のようにやる気に満ちてると思うよ。 体揺らしながら、一生懸命ゲームをしてるとき、 お母さんがご飯だよ~とか言っても聞こえないじゃん。」 「うん。」 「返事、良すぎないか?今の。」 「それで?」 「それで、疲れるくらい一生懸命ゲームやって、ステージクリアしたら、すごい嬉しいけど、 クリアしなくても自分の力を出し切って、やってる間中、熱中できたら、 (楽しかったー、またやりたい。)って思うだろ?」 「うん。」 「それだよ。それが、ゲームを楽しんだってことだ。」 ヘラヘラ笑ってない。真剣にやってる。ご飯も食べずにやってる。 そしておまえは、終わった後に満足感じているはずだ。」 「そだね。」 「ひとつひとつの敵の攻撃をうまくかわすこと、その敵を倒してステージをクリアすること、 上のステージに上がっていって、最終ステージをクリアし、Congratulationの文字が出てくること。途中でゲームオーバーになってうまくいかなくても、めげずにそれに何回もチャレンジする。」 「うん。」 「それがエンジョイということだ。 何でも同じだけど、全力を傾けて挑戦すること、自分の持てる力を試すこと。 敵の倒し方を見つけたり、新しい戦闘ツールを発見して、自分のスキルが上がること。 結果はどうあれ、また、やりたくなる。なぜ? それが、楽しいからだろ?それがエンジョイ。楽しむことだ。」 「ふーん。」 「誰の目も気にせず精一杯やってる。失敗したからって、何てこともないしな。 自信がないとか、失敗したらどうしようっていう不安もないし、 ただ純粋に上に向かってチャレンジしているだけ。雑念もなく、ゲームに集中している。」 「ふむ。」 「サッカーでは?」 「んー。またやりたいとは思うけど、勝てば楽しいけど、負けたら楽しくない。」 「そーか。でも負けても、またやりたいってことは、 勝ち負けよりももっと楽しいことが、サッカーにはあるってことかもよ?」 「そーかなぁ?・・・うん。」 「ゲームといっしょさ。全力でボールに集中し、敵が作り出す困難に立ち向かい、 それを乗り越えるために、自分の持ってる100%の力を出し切るってのが気持ちいいんだ。 自分の実力を発揮できたとき、すごい満足感と達成感を味わえると思うよ。 この前のすごく集中してやってた試合のあと、負けたけど、お前結構満足そうな顔してたぞ。 喜んではいなかったけど、(やりきったー。)ってな顔してた。」 「うん。負けたけど、"自分はけっこーがんばったなあ。"と思ってたもん。」 「エンジョイしなとか楽しめっていうのは、 今、その試合に集中し、困難を乗り越えて行くために全力を尽くせってことだ。」 「うん。」 「この集中してっていうところが、カギだぞ。 他のよけいなことは考えず、たとえは、怖れたり、不安がったり、気にしたりせず、 自分のプレーに没頭すれば、自分の力を全て出し切れる。おまえの潜在能力が100%発揮される。」 「なんで、集中で100%力出せるの?」 「集中していると、おまえの頭が、あーしよー、こーしなきゃいけないって考える以上のスピードで、 練習で鍛えたおまえの体が反応したり、対応したりするからだ。 脳が考えて、体に指令を出す前に、体が勝手に動くんだ。脳からの指令が届くより速い。」 「ふーん。」 「周りや自分自身でも気づいていない力が出る。 そのためには、没頭できる環境を作り出さなきゃならない。 リラックスして、余計なことを考えず、熱中できるように、 さっき言ったエンジョイすることを忘れないことが一番だ。」 「試合のときとか、緊張するし、リラックスなんかできないよ。力入れてなきゃだめじゃん。」 「そーだな。リラックスというより、熱中するって考えたほうがいいかな。 リラックスっていうのは、脱力するってことじゃなくて、脳や心の緊張や不安をなくすってことだ。 エンジョイすることに一生懸命になれば、よけいなことやプレッシャーを感じないでいい。 それが中途半端だと、集中できないし、楽しめないってことだ。」 「うん。」 「じゃあ、イジメ系練習しようか?」 「えんじょいしたくない。」
「集中してチャレンジできていれば、やってる最中に次々襲ってくる敵の難問に、 次々答えながらクリアしていく面白さを、ドキドキ、ワクワク楽しめる。 ネプリーグでトロッコに乗ってるみたいだ。襲ってくる敵、手強いDF、 敵の繰り出すすごい技や俊敏な動き、すんごいシュート・・・クリアできたら最高だ。 ゲームより楽しいぞ。何しろ、ほんとに、自分の体で感じる。ドキドキ感が違う。 だから、スポーツは面白いんだ。」 「でも時々、ヒューって奈落の底に落ちちゃうんだよね。」 「それでも楽しいだろ?」 「賞品もらえないじゃん。」 「クリ、その場その場の結果じゃないんだよね。たとえそのときは、乗り越えられなくても、 自分の力を100%出し切ってチャレンジしたなら、自分の能力の限界は必ず上がる。 次にもっと大きなご褒美がもらえる。目の前の賞品よりももっと大きな歓びになるだろ?」 「そーかぁ?やっぱ目の前の賞品のほうが・・・。」 「・・・。」
楽しむっていうことは、 ■自分の全力を出し切れた爽快感・満足感。 ■何(不安・心配・プレッシャーなど)にも束縛されず、自分の思うとおりに動けること。 ■次々出てくる敵の攻撃を迎え撃ち、クリアしていくドキドキ、ワクワク感。 ■自分のスキルを上げるツールを発見すること、またはスキルが上がったと確信できること。 ■仲間から認められ、頼られ、仲間といっしょに何かを目指す一体感や歓び。 そういうことを求めることが、楽しむということ。 そういうことを得るために、今そのときにやるべきことに没頭することが、集中ということ。
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最終更新日
2009.12.07 01:08:47
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