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カテゴリ:教授の雑感
今朝の新聞を開けたら、小沢氏の民主党党首選への立候補について、3人の「識者の声」というのが載っておりまして。 一人目は立命館の先生で、その発言の要旨は「小沢氏、菅氏のこれまでの発言から、どうして出馬するのか、この国をどうしたいのか、伝わってこない」というもの。 つまらないこと言うよね、この人。小沢氏、菅氏とも、なぜ出馬するのか、この国をどうしたいのかについて百万回くらい言っているはずで、それを「伝わってこない」と言ってのけるのは、一体どういうつもりなのか。要するにこの人の基準から言って、聞くに足ることを言ってない、ということなんだろうけど、じゃ、今までの歴代総理で、「この国をこうしたい」と明確に言った(示した)人って誰よ? 私が覚えている限り、「新潟に新幹線を引きたかった」田中角栄と、「郵政民営化したかった」小泉純一郎くらいなもんじゃん? つまり、何をしたいか分からない人が総理大臣になるのが常態の国なのよ、日本って国は。 それに、小沢氏の場合、どうして出馬するのかなんて、すごく良く分かるじゃないの。彼は日本一の権力者になりたい、ただそれだけ。若い時にはすぐなれそうだったのに、思わぬ浮き沈みがあって、自分よりパワーのない奴が次々に首相になって、悔しくて悔しくて、それでようやくチャンスが回ってきたと思ったら、また悪事がばれて蟄居させられ、でも菅さんも大して人気ないみたいだし、ひょっとしたら今度こそ自分が総理になれるかも、って思って出馬するんでしょ。そんなの、誰だってわかっていますよ。「すごいね、小沢の執念は」って。それを「伝わってこない」って・・・。 次。今度は慶大の先生。この人は「代表選は、小沢氏が政治と金の問題について明確に釈明するいい機会ではないか」と言っております。 これも、つまらない発言ですなあ。だって、まともな釈明なんかできるわけないでしょう。だからこそ、今、再審議されているわけで。それに「ぜーんぶ秘書が悪くて、私は何一つ悪いことはしておりません」と、小沢氏自身は何度も言っているわけで、もうそれ以上のことを聞き出せるはずがない。そんなこと分かり切っているのに、「代表選は、いい機会だ」だなんて、何を言っているのかね、この人は。 ラスト。政策研究大学院大学の先生。この人曰く、「政治的パワーを持っている小沢さんに総理をやらせるのも面白いが、危機的な経済状況の中で短期間に二度もトップの首を挿げ替え、国政を停滞させるのには問題がある」ですと。 小沢氏は権力があるから、一回やらせてみたら「面白い」、だなんて、何とも無責任な発言ではございませぬか。それにね、「国政を停滞させるのには問題がある」だなんて言ってますけど、じゃあ国政がすーすー進んでいたのはいつだったのか、教えてほしいようなもんです。いつでも停滞しているじゃないの、この国の政治は。それを「問題がある」というのなら、日本の政治なんて数十年にわたって問題がありっぱなしです。政策研究大学院大学の教授ともあろう人が、よくこういうことをしゃーしゃーと言えるよね。っていうか、この大学って何? というわけで、「識者」って言われている人たちの発言が、どうしてこうアホくさいのか、私には信じられないほどでございますよ。どこをどう押すと、こういう人たちが「識者」で通るのか、私にはさっぱり分かりません。もっとこう、腹にこたえること言う人をつかまえて来なさいって。せめてビートたけしさんくらいの、本物の識者のコメントが聞きたいもんですわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 2, 2010 02:25:41 PM
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