|
カテゴリ:教授の雑感
ブログに先立ちまして、ラリーに出場してクラッシュし、あわや腕切断という、選手生命に関わる大怪我をしたF1レーサー、ロバート・クビサさんの一日も早い快癒とレースへの復帰を祈念したいと思います。 さて、名古屋に戻って参りました~。 東京の実家に居るとあまりテレビを見ないものですから、世間の動向に疎くなるんですけど、ついに大相撲春場所中止ですって? まあ、たかが八百長くらいのことでよくもまあそこまでやりますなあ。 前にも書きましたが、そんな大問題かなあ、プロスポーツの八百長が。私も件の八百長相撲のビデオは見ましたけど、上手に打ち合わせ通りの相撲を取るもんだなあ、さすがプロだけのことはあるなあ、と感心したくらいなもんですよ。 大体、ガチンコ勝負をしないという意味なら、相撲とりのみならず、世間の人だってガチンコ勝負すべきところでしないことなんか沢山あると思うのですが。 例えば先生稼業だって、そういうことはよくありますよ。自分の授業の単位が取れなければ卒業が出来ない、なんて学生が期末試験で落第点をとった場合、本来ならガチンコで落第させ、その学生の就職も何もかも台無しにすべきなんでしょうけど、私、それ、出来ないですもん。本当ならバツの解答に中間点とか与えて、無理やり合格ということにさせちゃったりするよ。あるいは特別に呼び出して、余計な宿題を課す代わりに合格させてやるとか。 あるいはこういうのはどう? 万引きした中学生捕まえて、本来なら警察に突き出すべきところ、温情をかけて許してやったとか。 そういうのだって、広い意味で言えば八百長じゃないの? 少なくとも、7勝7敗の相手に、千秋楽で負けてやる「人情相撲」と同じようなもんですわ。 同じく、死刑囚に対し、刑の執行をしぶる法務大臣も八百長ですよ。これはまさしく法律違反の八百長だ。 高校野球で、「正々堂々プレーをすることを誓います」なんて言いながら、いきなり敬遠プレーとかやるのだって、本当ならストライクとれるのにわざとボールを投げるんだから、ある意味、八百長なんじゃないの? ってなわけで、レベルや意味合いこそ違え、ガチンコ勝負をすべきところでそれをしないということは、世間に色々ありますよ。自分はこれまでそういうことをしたことがないし、これからもするつもりもない、という人だけが石もて八百長力士を撃てばいい。私にはできません。 いささか話が飛ぶようですけど、私が角界の八百長問題なんかよりもよっぽど許せないのは、自衛隊内のいじめ問題。この間ドキュメンタリー番組で見たんですけど、自衛隊内で上官や先輩によるいじめが原因で、自殺しちゃう自衛官が結構な数いるそうじゃないですか。 で、遺族が証拠を揃えて訴えても、「あれはいじめではなく、厳しい指導でした」ということにされてしまう。いじめた奴らは、せいぜい停職5日間とか、そんな程度の軽い処分で済まされてしまうんだそうです。そのため、遺族はさらに控訴したり、上告したりして長い長い法廷闘争を強いられることになると。その間の精神的な苦痛は大変なもので、中には体調を崩して亡くなってしまう遺族もいるとか。 八百長も、いじめも、どちらも人間性のなせる業だと思うのですけど、私が思うに、許せないのはいじめの方よ。もし自衛隊にそういういじめの構造があり、それを是正する気もないというのなら、それこそマスコミが世論に訴えて、自衛隊の構造改革を強いるようなことをしなきゃダメだと思う。 誰が誰をいじめ、どの上官がそのことを知りながら知らんふりを決め込んだのか。それを完全に解明するまでは、自衛隊に予算を付けない。そのくらいのことをやらなきゃ、いかんのじゃないの? そうでなきゃ、誰が自衛隊に入隊したいと思う? いじめの構造を野放しにしている自衛隊の在り方は、ある意味、国防に関わることであって、断じて放ってはおけないですよ。 でね、片やそんな重大な問題があるのにですよ、マスコミの馬鹿どもは、たかが八百長程度の問題で相撲協会いじめに邁進している。私は、そういうことが我慢できないです。お前ら、そんなことやっている間に、自衛隊のいじめの問題を大々的に、3段ぶち抜きで告発しろって。そっちでは、人が死んでるんだぞ。 ま、これは一つの例ですけど、事には軽重というものがあって、角界の八百長問題と自衛隊のいじめ問題では、いじめの方がよほど重い問題だと思う。 だから、馬鹿なマスコミなんかに踊らされず、角界の八百長問題なんか放っておいて、自衛隊のいじめ問題の方を重大視しましょうや。まず重い問題から取り組みましょうや。私はそう思うのでございます。読者諸賢のご意見や如何に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[教授の雑感] カテゴリの最新記事
|
|