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カテゴリ:教授の雑感
風呂場の電球が一つ切れたので、60Wの白熱電球を買いに近くの家電量販店に行ったところ、いくら探してもない。いや、あるにはあるのですが、聞いたことのないメーカーのしかない。え゛ーーー、このあいだまでちゃんと○芝製のがあったのにぃ!
うーむ、LEDの進出は、ついに白熱電球を駆逐するところまで来たのか! いや、もちろん合理的に考えれば、LED電球の方が消費電力も少なく、それは私自身にとっても環境のためにもいい事なのでしょうし、白熱電球との価格差だって、LEDの方が圧倒的に長持ちすることを考えれば、むしろその方が安いとさえ言えるのかも知れません。 しかし、何だろう、天邪鬼だから? か知りませんが、私はまだ、白熱電球に愛着があるんだよなあ・・・。 でも買えないのでは仕方がない。結局、1500円くらいでLED電球を買い、家に帰って風呂場に装着、従来の白熱電球となんら遜色のない灯りを得ることができたのでした。遜色のない、というのは、ほら、少し前に電球のソケットに装着できる蛍光灯というのがあったじゃないですか。あれは点灯してもしばらくはぼうっとした弱々しい灯りしかつかなくて、点灯と同時にはっきりと明るい白熱電球と比べて、かなり遜色のあるものでしたからね。 で、それを見た私は、ついにエジソンの白熱電球の命脈が尽きたことを悟ったのであります。エジソンの様々な発明品の中で、白熱電球だけは、発明当時とさほど変わらぬ形をとどめていたのに、それもついに終るのかと。ま、百年以上もった発明品というのは、大したものなのですが。 新美南吉の「おぢいさんのランプ」って童話、覚えています? ランプを売って生計を立てていたおぢいさんが、ついに電気の時代になり、ランプが時代遅れなものとなったと悟った時、自分が売っていた愛おしいランプ全てに火を灯した後、自らの手でそれらに石をぶつけて全部壊し、永年のランプ商売にケリをつける話。 ランプにトドメをさした白熱電球も、ついに今、LEDにトドメをさされたわけだ。 時代の進化というのは、いいことなのでしょうが、慣れ親しんだものが消えるという意味では、何だか哀しいところもありますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 14, 2014 04:33:42 PM
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